バスルームとトイレの広さについて

私は以前、某住宅メーカーで注文住宅の営業をやっていた経験があります。注文住宅は分譲マンションと違い100%お客様の要望通りの家造りが可能です。

しかし、そんな注文住宅でもお客さんが後悔する場所が2ヵ所あるのです。それが「バスルーム」と「トイレ」です。

注文住宅は1坪単位で価格が決まっているので、なるべく理想に近い形で最小限の面積に抑えることが重要になってきます。

その結果、お客様の多くがバスルームとトイレを標準使用のまま変更しません。

私としては、常にバスルームとトイレは大半のお客様が後悔するポイントですので、多少無理してもワンランク広めに設定しておいた方が良いですよ、とアドバイスするのですが、なかなか聞き入れてもらえません。

確かにバスルームとトイレをワンランク広くすると合計で1坪程度広くなるので、約50万円予算が増えてしまうのですから無理もありませんが、長い目で見て「後悔しない家」に住みたければ、多少の予算増は覚悟してでもバスルームとトイレを広くすることをお薦めします。

分譲マンションのバスルーム事情

間取り図などを見るとバスルームは浴室全体の広さで表示されているはずです。例えば1200mm×1400mmだと1214という表示になります。

10年ほど前までは、この1214タイプが結構主流となっていましたが、最近ではワンランク上の1418タイプのバスルームが分譲マンションの主流となっているようです。
しかし、なかには1620タイプのバスルームを標準装備としている物件もありますので、是非チェックしてみてください。

ちなみに私のお薦めは1620タイプです。オプション代金を払ってでも1620を検討する価値は十分にあると思います。
特にバスルームの広さは男性の方がこだわりが強いので、旦那さんの意見をよく聞いた上で検討することが大事です。

分譲マンションのトイレ事情

分譲マンションのパンフレットなどを見てもトイレの広さについて記入されていることが少ないのにお気付きでしょうか?

一戸建て住宅の場合、トイレの広さは0.5坪にするか0.75坪にするかでかなり悩むポイントなのですが、分譲マンションでトイレの広さにこだわる人はあまりいないようです。

一般的に分譲マンションのトイレは0.4坪タイプと0.5坪タイプのどちらかだと思います。
0.4坪タイプだと具体的な広さは800mm×1250mmとなります。0.5坪タイプだと800mm×1650mmということになります。

これまで一戸建てや実家住まいをしていた人は0.5坪タイプになれていると思いますので、0.4坪タイプになるとちょっと手狭に感じるのではないでしょうか?

ただし、昔と違い今のトイレはタンク不要のタイプなどもありますので、0.4坪タイプでも広く感じることが出来る作りにはなっています。

理想としては、高齢になった時のことや車椅子が必要になった時のことを考えて0.5坪タイプのトイレを選択しておくことをお薦めします。とくにタンクレスタイプのトイレでない場合には、ぜひとも0.5坪タイプを確保しておきたいものです。

バスルームとトイレの広さというのは、購入前の時点ではあまり重要視されない部分かもしれませんが、この先ずっと生活をしていく上では非常に重要なポイントとなります。

軽く考えて予算を削ってしまうと、あとあとずっと後悔することになるかもしれないのでぜひ注意してみて下さい。

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