手付金が多いほど抽選で当たる確率が高いって本当?

わたしは過去に新築分譲マンションの営業マンをしていたことがあります。
その時のお客さまに「手付金を多く払うので、希望の部屋を融通して欲しい」とご要望される方が思ったよりも多く、少し驚きました。

分譲マンションでは、建築前に販売開始されることが多く、希望の部屋が他のお客さまと重複してしまうことが多々あります。もちろん、価格が安い低層階や角部屋などが高い人気です。このように希望の部屋を数組のお客さまが希望された場合、多くの販売会社では抽選という公平な方法で購入者を決定することになります。

手付金の額によって当選者が決まることはありません

これはあくまでも私が勤めていた販売会社の話ですが、手付金を多く支払ったお客さまに対して特別な処置を取ることは一切ありませんでした。

通常は物件価格の5%〜10%を手付金として頂くのですが、例え20%や30%頂いたからといって、抽選で有利になることはありません。抽選は購入希望者の目の前で行われますので、インチキをすることは不可能なのです。

ただし、販売会社が決めている手付金の額を下回ってしまうお客さまには、規約通りに手付金を支払ったお客さまを優先させて頂くことをお伝えしまうので、希望する部屋の購入希望者が重複しているのであれば、手付金を値切る行為は控えた方が良いでしょう。

営業担当によって抽選に影響することはあるのか?

手付金の話と同様に、お客さまから良く質問されたのが、担当してくれる営業マンの役職によって有利・不利があるのではないか?という問題です。

つまり、一介の平社員よりも、課長クラスの営業マンが担当してくれた方が、希望する部屋の購入希望者が重複した場合、課長クラスの方が有利に部屋を抑えることができるのではないか?と懸念されているのだと思います。

しかし、これも私が勤めていた会社の話になってしまいますが、そのような事実は一切ありませんでした。分譲マンションの営業マンには、販売した金額や戸数などのノルマがありますし、実績に応じて歩合給が支給されるのが一般的です。

つまり、販売実績は個人のお給料に大きく関係してきますので、上司が役職を盾に部下へ圧力を掛けることはありません。一戸契約するだけで数万円〜数十万円という歩合が発生しますので、さすがに上司といえども許される行為ではありません。仮にそのような行為を行っている上司がいれば、会社に知られた時点でクビになることでしょう。

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