昔と比べて、ほとんどの悪徳業者は姿を消したって本当?

ほんの数年前までシロアリ駆除や太陽光発電などを訪問販売している、悪徳なぼったくり業者が横行していたのをご存知でしょうか?

当時は夕方のニュース番組などでも、このような悪徳業者の手口や被害談などを特集していたので、ご存知の方も多いと思います。

このような悪徳業者の手口の多くが、訪問営業によるものでした。突然、太陽光発電を販売している会社の社員が訪問してきて、「今ならモニター価格で契約することができます」や「今回この地域で3軒だけモニター設置して頂けるご家庭を探しています」というような誘い文句で契約を迫っていたのです。

訪問営業と同様に多かったのが、突然業者側から営業の電話がかかってくることです。手口は基本的に訪問営業と同じような感じです。

このような業者の手口としては、とにかく高額で商品を販売することでした。ほんの5年くらい前までは太陽光発電システムといえば、300万円〜400万円という価格で設置しているご家庭は決して珍しくありません。
もちろん、現在よりも太陽光発電の導入費用は高かったのも事実ですが、それでも400万円というのは高すぎです。

しかし、このような悪徳業者ですが2013年現在では、ほとんど姿を見なくなりましたし、営業電話が掛かってくることも無くなりました。

悪徳業者が姿を消した理由

上記のような悪徳業者が姿を消した理由は、警察などの摘発が厳しくなった訳ではありません。これは実際に太陽光発電システムの訪問販売をしていた人に直接聞いた話なのですが、ここ2〜3年くらいの間に大手家電店などが、積極的に太陽光発電システムの販売に乗り出したことで、一般の人でも太陽光発電システムの価格相場を容易に知る機会が増えたからだそうです。

つまり、5年前では300万円〜400万円が相場だと思っていた人でも、今は大手家電店の新聞折り込みチラシなどをみることで、太陽光発電システムの相場が150万〜200万円だと解かっているのです。

簡単に言ってしまえば数年前までは、200万円の商品を300万や400万円で販売することができ、1軒契約するだけで大きな利益を得ることができたのが、今では1軒契約しても利益は以前の数分の1程度まで減ってしまうことから、商売としての旨味が薄れてしまい、多くの業者が撤退したというのが現状のようです。



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