塩害地域では太陽光発電システムが設置できないケースもある

海に近い地域にお住まいの方は、塩害によって自動車の劣化が激しかったり、エアコンの室外機が錆ついたりと様々な被害を受けています。

このように様々な問題の原因となっている塩害ですが、塩害とは海から吹く潮風に塩分が混じっており、自動車や住宅などに錆などを発生させる被害のことをいいます。

一般的には、海岸沿いから500mまでの地域を「重塩害地域」といい、500m〜1000mまでの地域のことを「塩害地域」と呼びます。

海岸沿いにお住まいの人は、太陽光発電システムを導入した際の塩害について心配されることだと思います。

各メーカーによっても違いはありますが、海岸沿いから500m以内の重塩害地域にお住まいであれば、太陽光発電システム設置が不可としているメーカーもあります。

設置不可とされる理由については、太陽光パネル内部にある配線や、太陽光パネルを設置する際に使用する金具などが錆やすくなり、適正な安全性が確保できないためだとされています。

各メーカーの塩害地区の設置条件

東芝

2011年末までは、海岸沿いより300m以内は設置不可としていたが、最近のホームページ内では「海岸から飛散した海水が直接かかる地域は設置不可としております」と書かれています。

パナソニック

ホームページをみても、明確な距離は記載されていませんが、「重塩害地域は対応できません」となっています。

三菱

三菱の太陽光パネルは、ハイバリア仕様となっており耐候性・耐湿性・密封性に優れているため、ホームページ内でも塩害地域に標準対応すると記載されています。
ただし、直接海水がかかる場所での設置は不可となっています。

京セラ

京セラも三菱同様に、塩害地域であっても標準設置可能となっています。しかし、直接海水がかかる場所での設置は不可となっています。

ただし、上記は当サイト執筆時点での情報です。最新情報は各メーカーに直接お問い合わせ下さい。

上記のように、塩害地域でも設置可能となっている製品も数多く販売されています。
塩害地域だからと諦めずに、まずは各販売店に相談してみましょう。



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