太陽光発電はいつ設置するのがおすすめ?

太陽光発電システムを今、導入するべきなのか迷っている人も多いと思います。
ここ2〜3年で急激に製品性能は向上しているのも事実ですので、あと2〜3年すればさらに高性能な太陽光発電システムになるのは容易に想像できます。

しかし、2〜3年後に売電制度がどのようになっているのか?補助金は継続されているのか?など不安要素が多いのも実情です。

そこで、今回は太陽光発電の今後について簡単に予想を交えながら簡単に解説していきたいと思います。

太陽光発電システムの性能

太陽光発電システムの性能は、ここ2〜3年で急激に進化しています。

太陽光パネルの発電量も数年前までは、160wほどの出力量が一般的だったのですが、2012年現在では、パナソニックや東芝など230〜240wの出力量を確保できる太陽光パネルが主流になっています。
当然、この先も太陽光パネルの性能は向上していくでしょう。

しかし、発電量が一気に400wや500wになることは、考えにくいと思います。
そこで、注目したいのが太陽光パネルの変換効率です。

現在の太陽光パネルの変換効率は15%程度の商品が多く、高い変換効率を実現しているパナソニックや東芝でも17%後半です。

この変換効率を高める技術は年々向上しており、将来的には40%の変換効率を実現した太陽光パネルが開発されるといわれています。

これから太陽光パネルの導入を計画しているのであれば、太陽光パネルの出力量と変換効率の両方に注目しておくようにしましょう。

太陽光発電システムの価格

太陽光発電システムの導入費用は、ここ4〜5年で大幅に下落しました。

これまでは1kwあたりのシステム導入価格は65万円程度だとされていましたが、2012年現在では、1kwあたり50万円ほどまで低下しています。

これは、海外メーカーが本格的に参入してきたことや、太陽光発電システムを設置する世帯数が大幅に増加したことで、製造コストを大幅に抑えることが可能になった為だと思われます。

近い将来、1kwあたり40万円前後まで一気に価格は下落すると予想されていますが、40万円前後で一旦、価格の下落は落ち着くとも予想されています。

その理由のひとつとして、太陽光発電システムの50%が工事費用だと言われているため、それ以上のコストダウンは難しいと予想できるからです。

現時点でも、一括見積りサイトなどを利用することで、1kwあたり40万円前後の太陽光発電システムを見つけることは、そう難しいことではありません。それに補助金を組み合わせることで、40万円を切る価格で導入することも十分に可能だと思います。

太陽光発電システムの補助金

太陽光発電システムを導入すると国から補助金がもらえます。

また、都道府県や市区町村独自の補助金制度が利用できる地域もあります。
しかし、これらの補助金制度は、年々減少傾向にありますので、今後も補助金が継続されていく保証はどこにもありません。

補助金の額は、太陽光発電システムの実勢価格と比例しており、実勢価格が下がると補助金の金額も減少する傾向にあります。

つまり、上記で紹介したように、今後も太陽光発電システムの費用が減少すると、近い将来補助金制度が打ち切られることは十分に考えられるのです。

太陽光発電システム自体の価格が下落しても、補助金が貰えないのであれば、結局負担する金額としてはさほど変わらないのではないかと思います。

太陽光発電システムと売電制度

2012年6月現在の売電価格は1kwあたり42円となっていますが、一応6月末までで、現行の制度は終了することが決まっており、2012年7月からは新たに「固定価格買取制度」へと移行することが決定しています。

ただし、2012年5月末の時点では、「固定価格買取制度」による買取価格は決定しておらず、今後この制度がどのようになるのか、非常に注目を集めています。

現在の予想では、現時点の1kwあたり42円の売電価格が継続されるとの見方が強いのですが、この制度がいつ打ち切られるかは解かりません。

いちはやく「固定価格買取制度=全量買取制度」を導入していた太陽光発電の先進国でもあるドイツでは、買取金額が電力会社の経営を悪化させるという理由で、当制度を廃止することが決定されており、補助金制度も2017年を最後に全廃されることが決定しました。

今後日本が、ドイツと同じ道をたどる可能性は十分に考えられます。

売電制度や補助金制度の今後を考慮すると、少しでも早い時期に太陽光発電システムを導入することで、大きな恩恵を受けられる可能性が高いという見方を否定することはできません。

太陽光発電システム、今後の課題

太陽光発電システムの今後の課題として、真っ先に取り上げられるのは、やはり「畜電システム」の開発だと思います。

すでに各メーカーからは、蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせることで、発電した電力を蓄電できるシステムを販売していますが、まだまだ価格面での負担も大きく、十分な畜電量を確保できるとはいえません。

太陽光という名称でもわかるように、太陽が出ていない夜間に電力を発電することは難しく、やはり畜電システムの開発が最重要課題だと思います。

今後は、高性能で安価な蓄電池の開発が期待されていますが、電気自動車を蓄電池代わりにするという開発も進んでおり、すでに三菱自動車の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」では実用化も始まっており、一般家庭の1日分の電力がまかなえるそうです。



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