現在の太陽光発電システムは畜電することができない

現在販売されている太陽光発電システムの多くは、畜電することが出来ませんので、余ってしまった電力を電力会社へ売却する方式になっています。

つまり、雨や曇りなど天候が悪い日や夜間などには、太陽光発電システムで電力を作ることができませんので、電力会社から電力を買っているのです。

現時点では、電力会社から買う電力の料金は1kwあたり24円で、電力会社へ売る電力の料金は42円となっています。

この料金体系だけをみると、今のままのシステムでもさほど問題があるようには思いません。

しかし、太陽光発電システムがさらに普及すると、電力を買い取ることで電力会社の負担は一層圧迫されます。そうなると、必然的に電気料金の値上げという方針を取ることになるのは、容易に想像できるはずです。

さらに、2011年の原子力事故の賠償問題もあります。今後電気料金が1kwあたり30円や40円になってもなんら不思議ではありません。

このように電気料金が高騰するようであれば、太陽光発電システムで作った電力を売らずに自家消費する方がお得であることは言うまでもありません。

つまり、今後太陽光発電システムに求められるのは、作った電力を溜めておける「畜電システム」ということになります。

蓄電機能を搭載している太陽光システムに注目

2012年になって、各メーカーは夏場の計画停電時期までに急ピッチで蓄電システムを備えた太陽光発電システムの開発を行っているそうです。

すでに、京セラやパナソニックでは、畜電池が販売されており、太陽光発電を積極的に取り入れてきたセキスイハイムでも蓄電システムを搭載した住宅の販売が開始されています。

蓄電池には、比較的低価格で設置できる「鉛電池」がこれまでの主流だったのですが、今後はより寿命が期待できる「リチウムイオン蓄電池」がメイン商品となることが予測できます。

現時点での価格は、100万円前後しますので、現時点で購入するのか迷ってしまうところですが、今後新たに太陽光発電システムを導入するご家庭であれば、蓄電システムの導入も合わせて検討することをオススメします。



  このエントリーをはてなブックマークに追加