仲介で売る場合の全体的な流れ・必要書類一覧

今回は「仲介」と「買取」の双方で、不動産を売却する場合のスケジュールを簡単に説明していきたいと思います。不動産売却の流れを知ることで、自分たちに合った売却方法を知ることができる場合もあります。

仲介で売却する場合のスケジュール

現状をしっかり把握しましょう

売却するにあたって、売却する理由、住宅ローンの残債務など、あなたが今現在置かれている状況をもう一度しっかり把握しておきましょう。

不動産会社を探しましょう

不動産の売却を検討するにあたって、どうしても切り離せないのが、宣伝活動や仲介業務などを代行してくれる不動産会社の存在です。この時点では、売却依頼する業者を1社に絞る必要はありませんので、最低でも3社〜5社ほどの候補をピックアップしておきましょう。

理想としては、全国展開しているような大手不動産会社、地元で有名な地元を基盤としている不動産会社、売却予定の物件がある地域に強い地元不動産会社の3社です。

実際に査定の依頼をしましょう

候補となる不動産会社の絞り込みが終わりましたら、いよいよ査定の依頼をすることになります。査定依頼は1社に絞らず、候補となっている複数の不動産会社に同時に依頼することをお薦めします。

同時に依頼することで、各候補会社がどれほど敏速に対応してくれるのかを比較することができます。不動産会社選びのなかで、信頼関係はもっとも重要になりますので、より信頼度が高い不動産会社を選ぶための比較材料になります。

不動産会社によっては、査定依頼をお願いするにあたり、「登記簿謄本」「公図」「建物の図面」「固定資産税評価証明書」などが必要になる場合もあります。

また、査定依頼した不動産会社の社員さんが、現地調査などを行う場合もありますので、近所の方などに売却を知られたくないという場合は、事前にその旨をしっかりと伝えておくようにしましょう。

査定による売却可能額の提示を受ける

査定依頼をしてから、1週間〜2週間ほどもあれば査定価格が算出されているはずです。査定の結果をメールでお知らせしてくれる業者もありますし、実際に不動産会社まで足を運んで詳しく説明を受けることも可能です。

どのような調査や基準によって、この査定金額になったのか、その理由をしっかり把握しておくことも重要です。

売却依頼をする不動産会社と契約する

信頼できる不動産会社が見つけることができ、その不動産会社の査定価格にも納得することができたのであれば、いよいよ売却依頼を正式にお願いすることになります。

不動産会社に本気で売却してほしいのであれば、専任媒介契約もしくは、専属専任媒介契約を結ぶことになります。
契約の内容によっては、広告活動、購入希望者の紹介など、すべてを不動産会社にまかせることになりますので、依頼する業者選びは慎重に行いましょう。

媒介契約の詳しい内容は別記事の「不動産会社の仲介で売却するケース」で詳しく紹介していますので、ご参照ください。

いよいよ物件の売り出しが本格的に始まります

媒介契約が成立すると、いよいよ本格的に物件の売り出しが開始されます。不動産会社によっては、自社のホームページで大々的に告知してくれたり、新聞折り込みチラシなどにも掲載してくれるでしょう。

しかし、その前に必ず行う必要があるのが、売り出し価格の決定です。不動産会社が算出した価格は、査定価格にすぎませんので、あくまでも参考価格です。

売り出し価格は、査定価格を参考に、依頼者であるあなたと不動産会社で相談しながら決めることができます。売り出し価格を高く設定しすぎると、なかなか物件は売れませんし、低く設定しすぎると損をしてしまうことになりますので、売り出し価格は慎重に決めるようにしましょう。

物件内覧と買受け申込み

不動産会社のホームページや広告などをみて、購入希望者が現れた場合は、不動産会社の社員さんが購入希望者の方と一緒に内覧に伺うことになります。

この時の印象が凄く大事になります。「物件をみせてやっている」「物件を売ってあげてもいい」というような上から目線は絶対にNGです。内覧希望者は、あなたにとってもお客様ということを絶対に忘れないでください。

購入希望者が物件を気に入ってくれたからといって、すぐに売買契約にはなりません。購入希望者に購入の意思があるのであれば、まずは「買受け申込み」という手続きを取ることになります。

購入希望者は、この「買受け申込み」を提出することで、購入する意思があり、他の方よりも優先的に交渉することができるようになります。

売買条件の交渉を行う

売買価格や引き渡しの時期などを購入希望者と交渉して決めていくことになります。補修が必要となる修繕箇所がある場合なども、細かく打ち合わせをしておくようにしましょう。

お互いの条件に納得することができれば、いよいよ売買の正式な契約を結ぶことになります。

売買契約を行う

価格や引き渡し時期などに双方が納得できれば、不動産会社の仲介のもと、売買契約を結ぶことになります。基本的な書類の作成は仲介している不動産会社が準備してくれます。

この契約が終われば8割がた売買が完了したことになりますが、まだ安心するのは早いです。

買い手側は、一般的に住宅ローンを利用して売買金額を準備することになるのですが、住宅ローンの借入れが不可と判断された場合には、これまでの契約は全て白紙撤回されてしまいますので、また一から出直しすることになってしまいます。

残金の決済と物件の引き渡し

契約時に手付金を受け取っていると思いますが、残りの残金と引き換えに物件の引き渡しを行うことになります。

不動産会社への報酬として支払う、仲介手数料ですが、これは不動産会社によって契約時に支払う場合もあれば、残金の決済と物件の引き渡しが完了してから支払う場合があります。

以上を持ちまして、仲介での売買は全て完了となります。

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