中古住宅と中古マンションのどちらがいいのか?

数年前まで不動産会社の営業マンをしていた私の経験から、中古マンションを購入する際のアドバイスをさせて頂くと、不動産会社の営業マンは、一戸建ての中古物件とと中古マンションであれば、必ず中古マンションを薦めてくるということを覚えておいてください。

なぜ、不動産会社の営業マンが中古マンションを薦めてくるのかを簡単に説明したいと思います。

不動産会社の営業マンが中古マンションを売りたがる訳

お客様が同じ2500万円の中古住宅と中古マンションで悩んでいる場合、かなり高い確率で営業マンは中古マンションを薦めてくるでしょう。

その理由ですが、販売価格が同額の場合だと、中古住宅でも中古マンションでも不動産会社に入ってくる利益となる仲介手数料は同額です。そうなると売買の際に掛かる手間が大幅に少ない中古マンションを売りたいと思うのは、不動産会社の営業マンであればごく自然な考えなのです。

中古住宅の売買には土地を含む場合がほとんどですので、その際には隣接する地主との境界の問題などが必ず発生します。境界の問題は非常にトラブルになりやすいですし、隣接している地主の方の機嫌を損ねてしまっては、買主側も「あんな人が隣に住んでいるのなら購入するのを辞めます」という事にもなりかねません。

さらに中古住宅を購入する際に増設したり、リフォームを検討している買主であれば、リフォームや増設に関する調査を行政で行うなどの手間も掛かります。

このようなことから、境界問題などが発生しない中古マンションの売買は、不動産会社の営業マンにしてみれば本当に楽で高額な報酬を得ることができるチャンスなのです。

あまりにも中古マンションばかりを執拗に薦めてくる不動産業者や営業マンには注意が必要だということを覚えておいてください。

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