優先順位を決めて物件を選ぼう

わたしが不動産会社で営業マンをしていた時、中古マンションの購入を判断する場合にまず何から始めたら良いのか、という質問を多くされました。

新築分譲マンションであれば、同時期に何棟もの物件が売り出されている訳ではありませんので、「地域」「間取り」「価格」という3つの条件が希望に当てはまれば、後は買うか買わないかの選択をするだけです。しかし中古マンションとなれば話は別です。

中古マンションの場合だと、「地域」「間取り」「価格」という3つの条件と一致する物件は数多くあるはずです。その多くの物件の中から、どの物件を購入すれば良いのかすごく迷われると思います。

そこで、オススメしているのが希望条件を明確にまとめておくという作業です。希望条件に優先順位をつけておくことで、物件選びも楽になるはずです。さらに希望条件や優先順位を明確に決めておくということは、同時に妥協する部分が明確に見えてくるという事でもあるのです。

不動産会社の営業マンは、不動産のプロであると同時に営業のプロだということも忘れないでください。希望条件や優先順位が曖昧なままだと、営業マンの口車に乗せられて衝動買いなんて事も無いとは言い切れません。

希望条件のまとめ

希望の条件や優先順位は、ライフスタイルや将来的な活用方法など人それぞれ違うと思いますが、一般的な条件面を下記にまとめていますので、参考にして頂ければと思います。

価格

中古マンション購入で避けては通れないのが予算価格です。単純に物件だけの価格で考えずに、住宅ローン融資に掛かる諸費用、引っ越し費用、リフォーム費用など合計金額でしっかりとと予算を立てておきましょう。

また、住宅ローンを借りる際には、融資限度額で考えずに毎月の支払い金額で考えておくのがオススメです。つまり、同じ2000万円を借りるにしても、金利が3.0%と4.0%というようにたった1.0%違うだけで月々の支払いが大きく変わるからです。完済時の総額にすると数百万円もの違いがでることもあります。

地域

通勤や通学などを考えると利便性が良い地域で物件を購入したいと思うのは誰でも同じだと思います。

ただし、地域にとらわれ過ぎると優良物件を見過ごす可能性もありますので、出来れば希望の地域から1駅くらいまで地域を広げて物件探すのをオススメします。

周辺環境

物件の近くに自然の多い公園があったり、買物に便利なスーパーが徒歩圏内にあるような物件はやはり人気です。

ただし、便利な面ばかりに気を取られずに、子供が小さい家庭などは物件から学校までの通学路に危険な場所が無いか、不審者などが頻繁に出没していないかなども調べておくようにしましょう。

さらに幹線道路沿いなどの物件は夜になると大型トラックが頻繁に走行して騒音などの問題を抱える可能性もありますので、必ず物件を下見する際には昼間だけでなく夜間にも物件周辺を見て回るようにしましょう。

間取り・設備

間取りは家族の要望が一番強くでる部分です。家族全員の意見を聞きながら、どれくらいの広さの間取りが必要なのか、将来的に子供が独立した後のことや、両親の介護や自身の老後のことまで考えて希望の間取りを決めるようにしましょう。

将来的なことは子供が独立してからリフォームなどを考えれば良いのでは、と思う人もいるでしょうが、マンションは一戸建てと違いリフォームになにかと制限が掛かりますので、将来的にリフォームなどの融通が利かない物件もありますので注意してください。

構造・安全性

間取りの変更などリフォームを考えているのであれば、マンションの構造は絶対に外すことが出来ない重要な項目になります。

耐震性能や耐火構造など、安全面についてもしっかりとチェックしておきましょう。

セキュリティ

オートロックやピッキング対策などはもちろんですが、非常時に警備会社へ直通で連絡ができる防犯設備を備えているマンションも増えています。お子さんだけで留守番する機会が多いご家庭や、女の子のお子さんがいるようなご家庭はしっかりとチェックしておきましょう。

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