中古マンションの誇大広告には気をつけよう

中古マンションを探す際に気を付けて頂きたいのが「誇大広告(こだいこうこく)」の存在です。

2006年から誇大広告に関する法律が改正されより厳しい罰則になっていますので、年々誇大広告は姿を消していますが、現在でもたまに見かける機会がありますので、このような誇大広告に騙されないように注意しましょう。

さらに物件から最寄り駅まで〇〇分などという情報も実際とは異なるケースが多く、売買後のトラブルとなりやすい項目です。

今回は上記のような不動産広告についての注意点などを紹介していきたいと思います。

不動産物件の誇大広告とは

新聞の折り込みチラシなどに入っている中古マンションの広告をみていると、「格安物件」や「お買い得物件」という言葉を見かけることがありませんか?

よく日常的に使われている言葉なので、あまり気にする人もいないかもしれませんが、このような「格安」や「お買い得」という言葉を広告に使うことは、誇大広告として不動産業界では禁止されており、立派な法律違反となります。

上記以外でも良く使われる言葉では「高級」「当社限り」「今だけ」などもあります。

なぜ禁止されているのかというと、実際の物件をより良い物件にみせるように誤解を招く言葉を禁止しているからです。

本当に正直な話をすると、このような言葉が誇大広告とみなされ禁止されていることすら知らずに使っている不動産会社もあるというのが事実です。

実際にわたしが働いていた不動産会社でも、わたしが入社するまで普通に「今だけのお買い得物件」や「格安物件」などという言葉を使って新聞折り込みチラシを発行していました。

確信犯的に使っている不動産会社もあれば、誇大広告に該当すると知らずに使っている不動産会社もあるでしょうが、どちらにしても問題はあります。

誇大広告と知りながら使っているのであれば、粗悪な不動産会社である可能性もありますし、知らずに使っているのであれば、それは売買取引の経験が少ない不動産会社である可能性があります。

その他にもお客さんを釣る為の「おとり広告」という存在も知っておきましょう。
実在しないような格安物件の情報などを掲載して、お客さんを不動産会社まで誘導するような広告の事をおとり広告と言います。

当然、広告に掲載されているような物件は実在しませんので、「そちらの物件は既に売れてしまいました。しかし、新しいオススメの物件があります」などと言って、他の物件を売りつけられたりしますので注意してください。

このような「誇大広告」や「おとり広告」は、新聞折り込みチラシや不動産情報誌だけでなく、インターネットに掲載されている広告でも禁止されています。

徒歩〇〇分という落とし穴

中古マンションの広告などを見ていると、「最寄り〇〇駅まで徒歩3分」などと大々的に書かれている広告を良く目にしますが、この情報をそのまま鵜呑みにするのは非常に危険です。

不動産業界では一般的に80mを1分という計算をすることは良く知られていますが、この時間には信号待ちや坂道などの情報は当然考慮されていません。

さらに不動産会社の社員が物件から最寄り駅まで実際に歩いている訳ではなく、ほとんどのケースがパソコンで専用のソフトを使って、物件から最寄り駅までの距離を計算しているので、信憑性はありません。

中古マンションを探す際には不動産会社が提供している情報すべてを信じるのではなく、最寄り駅や学校までの距離は実際に現場に出向き、自分のペースで歩いてみて計測することをオススメします。

自分で歩くことで、学校までの通学路に踏み切りがあったり、防護対策が取られていないタメ池など、危険な場所も見えてきますので一石二鳥です。

さらに物件情報には「大型スーパーまで徒歩〇分」や「近隣に小児病院あり」などの掲載はありますが、それらのスーパーなどの営業時間までは書かれていません。事前に最寄りのスーパーの営業時間や病院の診察時間などは調べておくようにしましょう。

不動産を高く売却したければ仲介業者選びが重要! 一括見積もりサイトを使って引越し料金を限界まで安くする方法

  このエントリーをはてなブックマークに追加