中古マンションを購入する際のメリットについて紹介します。
中古マンション購入のメリットは、何と言っても低価格で購入できるという点です。しかし、それ以外にも中古マンションには下記のようなメリットがあるので、事前にチェックしておきましょう。
- 購入価格を安く抑えることができる。
- 希望の地域で購入できる可能性が高い。
- 希望の間取りで購入できる可能性が高い。
- 管理状況を把握することができる。
- 入居者の情報を知ることができる。
新古分譲マンションは新築の2割引が相場
中古マンションの最大のメリットは、やはり購入費用を大幅に抑えることができるという点でしょう。築2年・5年・10年と経過するにつれてマンションの価値も下がりますので、当然販売価格も築年数に比例して下がることになります。
あくまでも一般的な評価ですが、新築分譲マンションの価値は15年〜20年で約50%と言われています。つまり、新築時3000万円の分譲マンションでも、築15年だと販売価格は約1500万円ということになります。
ただし、中古の一戸建て住宅に比べて中古マンションは、利便性など立地条件に価格が左右されやすい傾向にありますので、人気の地域などでは築15年経っていても新築時から3割ほどしか値下がりしていない物件もあります。
また新古マンションであれば、新築と同等の条件で、価格は1割〜2割程度安く購入できる場合があります。新古マンションについては別記事の「新築でも中古として販売されるマンションがある」で詳しく説明していますので参照下さい。
利便性を重視したいのであれば中古マンションが断然オススメ
あなたが希望する地域にタイミングよく新築分譲マンションが販売されているケースはそう多くはないはずです。
その点、中古マンションであればあなたの希望する地域に売りに出される可能性は十分にあります。
駅近物件やスーパーまで徒歩5分以内など好立地を希望するのであれば、間違いなく中古マンションをオススメします。
基本的に分譲マンションというのは利便性が良い地域からドンドン建設されていく傾向にありますので、ある程度開発が進んでくると残されているような土地に建設されることが多く、新築分譲マンションであっても利便性は低下してくると言われています。
中古マンションなら理想の間取りにリフォームしても新築以下の費用で買える
分譲マンションを探している人ならすで気づいているかもしれませんが、自分が希望する「100%理想通りの間取り物件」にはほとんど出会う事ありません。
それもそのはずです、基本的に分譲マンションは一戸建て住宅と違い、同じフロアにどれだけ多くの世帯数を作ることができるのかとう設計に重点をおいています。
つまり、理想の間取りよりも世帯数確保を優先的に設計されている場合が多いのです。その為、どうしても納得がいかない動線が目立つような間取りで作られてしまいます。
新築の場合ならある程度理想の間取りに変更してもらうことが可能ですが、当然それにはオプション費用が発生してしまい予算をオーバーすることになります。
どうしても理想の間取りにこだわりたいのであれば、築10年〜20年くらいの中古マンションを購入して、自分の理想の間取りへリフォームすることをオススメします。
これだとリフォーム費用まで計算しても新築よりもかなりお手頃な価格で購入することができると思います。
管理状況を把握することが一番重要
新築分譲マンションと違い、中古マンションであればすでに管理が始まっていますので、ある程度の管理状況を把握することが可能です。
これは中古マンションの購入を検討している人にとって非常に大きなメリットのひとつです。
「マンションを購入するのであれば管理がしっかりしているマンションを買え」という鉄則があるほど、マンション購入では管理が重要視されています。つまり、管理がしっかりしている物件であれば将来的に売却する場合にも相場より高値で売れたり、買い手が早く見つかるなど非常に有利になります。
管理費や積立金の滞納状況など、ある程度管理会社に突っ込んだ質問してみたり、他にも「自転車置き場が整頓されているか?」「ゴミステーションが汚れていないか?」「エントランスの掲示板に古い掲載物がいつまでも掲示されていないか?」などをチェックしておきましょう。物件見学前にチェックポイントをメモなどにまとめておくと良いでしょう。
入居者の確認は昼と夜の2回は最低必要である
中古マンションのメリットに「現入居者を把握することができる」という点があります。
新築分譲マンションであれば、入居するまでお隣さんやマンション住人を知ることはできません。なかには暴力団関係の人やまったく決まりを守らない面倒くさい住人がいるかもしれません。
暴力団関係の人が住むことを知っていれば購入しなかった、とあとで後悔するケースもあるかもしれませんね。
その点、中古マンションであれば、ある程度住人の情報を知ることが出来ます。
マンション周りの路上や敷地内の空間スペースに、いつも同じ車が無断駐車してあるような物件はモラルが低い住人が住んでいる可能性が高いので要注意です。
さらに各世帯によって生活状況はマチマチです。あなたの家族が夜23時に就寝するのに対して、上の階の家族は夜中3時くらいまで起きているなど、生活リズムの違いは結構大きなストレスとなる場合がありますので要注意です。
もちろんこのような点も中古マンションであればある程度把握することができます。
ただし、中古マンションの見学をする際に気をつけてほしいのが、必ず昼間と夜間の2回は最低でも下見に行くということです。夜見学に行くことで部屋の中に入ることは難しいかもしれませんが、周りの道路状況や騒音、人通りの多さなども確認できます。夜になるとあまり人通りもなく、十分な街灯が設置されていない場合には、年頃の娘を持つ親としては非常に心配ですよね。また駐車場など暗くなって死角ができる部分が無いかもチェックしておきましょう。