住宅ローンの契約時に貸付機関から「ローン返済支援保険」への加入を勧められる場合がありますが、このローン返済支援保険とはどのような保険なのでしょうか？

ローン返済支援保険とは

一般の保険に所得補償保険という商品がありますが、ご存知でしょうか？これは予期せぬ病気や事故などによる怪我で休業せざる得ない場合に保証してくれるという制度です。
この所得補償保険を住宅ローン用にアレンジした商品が「ローン返済支援保険」というわけです。

このローン返済支援保険には色々な種類があるのですが、一部の金融機関が取り扱っている商品にはリストラや倒産などで住宅ローンの支払いが困難な場合の補償をしてくれるものまであります。

ただし注意して欲しいのが無期限に保障してくれるという訳ではありません。保障してくれる期間は半年〜5年程度が一般的ですので、職場復帰までに相当な時間が掛かる重度の病気などに掛かったしまった場合には十分な保障を受けることが出来ない場合もあるということです。

ローン返済支援保険の料金について

ローン返済支援保険に加入した場合の負担費用ですが、これは同じ保険商品である団体信用生命保険ほど高額ではありません。

フラット35のように個人で団体信用生命保険に加入すると借入れ金額によっても違いますが、3000万円の35年ローンで約250万円掛かると言われています。

それに比べるとローン返済支援保険は毎月の返済金額が10万円だと保険負担費は1000円〜1500円ほどです。

加入の必要性

内容だけみると確かに検討の余地はあると思いますが、近年ではガン、心筋梗塞、脳卒中などの三大疾病に加え糖尿病や高血圧症などまで保障してくれる住宅ローン商品も多数登場しています。

しかもこれらの保険料を銀行側が負担してくれる住宅ローン商品まであるのです。
まずはそのような住宅ローン商品と総合的な比較をしてみてみるのが得策だと言えるのではないでしょうか。