住宅ローンに関するよくある質問

今回は住宅ローンに関してよく質問される内容を簡単に紹介していきたいと思います。
金融機関などによって多少の違いがある場合もありますので、参考程度に読んでいただければと思います。

質問1

Q:少しでも金利が安い所で融資を受けたいので、複数の銀行に住宅ローンの審査申込みをしたいと思っているのですが、何か不利になることはありますか?

A:もちろん複数の金融機関に住宅ローンの審査をするのは個人の自由ですので可能です。
しかし、質問者さんが言われるように多少不利になる場合もありますので、注意が必要です。
住宅ローンなどの申込み情報は信用情報会社に登録されることになりますので、他の金融機関にも住宅ローンの申し込みを行っていることは確実に解かってしまいます。
このような場合、他の金融機関で断られたから当銀行で申込みを行っていると判断されてもおかしくありません。そのように誤解を招く可能性が少なからずあるというのを理解しておく必要があります。
ですので、他の金融機関でも同時に審査の申込みを行う場合には、正直に他の金融機関にも同時に審査の申込みをしていることを銀行側には伝えておくのがベストです。

質問2

Q:都市銀行で住宅ローンの審査をお願いしたのですが、残念ながら結果は不可でした。
不可となるような心当たりがないので他の金融機関に再度審査の申込みを行おうと思っているのですが、他の金融機関で審査OKとなることもあるのでしょうか?

A:はい、それは十分にあり得る話しです。
例えA銀行で審査不可となっても、B銀行で審査OKとなることは良くある話です。
特に多いのが都市銀行で不可の場合には地方銀行、地方銀行で不可なら信用金庫や労働金庫など、営業形態が違う金融機関に申し込む方が可能性も高いと言われています。
これは各金融機関によって審査内容などに違いもありますし、保証会社も違うことなどが考えられるからでしょう。

質問3

Q:消費者金融などの利用がある場合には、フラット35を利用することで審査に通りやすいと聞いたことがあるのですが、これは本当のことなのでしょうか?

A:100%本当であるとは言えませんが、その可能性が高いのは事実です。
フラット35では保証会社を使用することはありませんので、遅延やブラックリストに掲載されていないかぎり個人信用情報機関で情報を得ることはできません。これは銀行と消費者金融では利用している個人情報信用機関が違うからです。

質問4

Q:クレジットカードなどに付加されているキャッシング利用枠は借金とみなされる場合があると聞いたことがありますが本当なのでしょうか?

A:はい。それは本当です。しかし、これは特殊な例であると考えた方が良いでしょう。
一般的には利用していないキャッシングまで個人の借金とみなすのは非常に稀です。
しかし、実際にそのような審査を行っている金融機関があるというも事実です。私がハウスメーカーの営業をしている時に1度も利用したことがないアコムのクレジットカードが原因で事前審査に通らなかったお客様もいました。
万が一のことを考えて利用していないクレジットカードや消費者金融のカードなどは審査前に解約しておくのがベストでしょう。

質問5

Q:わたしは夫に内緒の借金があります。今度住宅購入の話があり夫が住宅ローンの事前審査を銀行にお願いすることになったのですが、わたしの借金が原因で審査に落ちることはあるのでしょうか?ちなみに私が借金をしているのは消費者金融です。

A:同じような質問をされる方は多くいらっしゃいます。しかし、一般的な考え方をすれば妻であるあなたの借金が原因で夫が住宅ローンの審査に落ちることは考えにくいです。
事前審査の際には、申込書と同時に個人情報の取り扱いに関する同意書も提出することになりますが、これは申込者本人に関するものです。いくら家族といえども妻や子供の個人情報まで無断で調べることは出来ません。ですので、極端な言い方をすれば例え妻や子供が自己破産をしていても夫の住宅ローンには関係ないのです。
ただし、購入予定の物件が夫婦の共有名義であったり、収入の合算をして住宅ローンを借りる場合などは妻であるあなたの個人情報も詳しく調べられることになりますので、借金がばれてしまい審査に通らないことも十分に考えられます。

質問6

Q:私の友人が過去に事業に失敗して自己破産したにも関わらず住宅ローンを組んでいますが、過去に自己破産などの債務整理をしている場合でも、住宅ローンを組めることがあるのでしょうか?ちなみに友人の借入れ金額などはわかりません。

A:わたしが過去に注文住宅の販売をしているハウスメーカーで営業の仕事をしている時にも過去に自己破産をした経験があるお客さんがいました。
このお客様は11年前に自己破産をしていたのですが、なんの問題もなく住宅ローンを組むことができました。
基本的に自己破産などの債務整理情報は個人信用情報機関に7年〜10年間登録されていますので、その期間後であれば住宅ローンを組むことも十分可能なのだと思います。

質問7

Q:もし住宅ローンの審査で不可となった場合にはどれくらいの期間をあけて別の金融機関に審査申込みを行った方が良いのでしょうか?

A:例え審査で融資不可と判断されても、次の審査を申し込むのは個人の自由なのでいつでも問題はありません。しかし、申込みを受けた銀行側の印象は決して良い物ではないでしょう。
一般的に審査情報は信用情報機関に6ヶ月間登録されることになりますので、一番ベストなのは6ヶ月以降だという解釈ができます。
しかし、ひとつの金融機関でダメだったからとすぐに諦めるのではなく、2社〜3社くらいの審査を受けてみてダメだった場合には6ヶ月ほどの期間を空けてみるのが良いのではないでしょうか。