仮審査でも気を緩めないようにしよう

仮審査だからとバカにしてはいけません。仮審査といえども融資不可と判断されてしまっては、他の金融機関でも住宅ローンを借りることは非常に難しくなります。

仮審査と気を緩めずに、住宅ローン審査の障害となる項目をなるべく取り除いてから、万全の状態で仮審査の申込みを行うようにしましょう。

住宅ローン審査で拒否されても理由を教えてもらうことは出来ない

住宅ローンの審査で仮に不可という判断に至っても何が原因で融資不可となったのかは一切教えてくれません。

一か八かで住宅ローンの申し込みをしている人ならば諦めもつくかもしれませんが、不可となった原因が思いつかないような人にはかなりショックだと思います。

しかし、融資不可と判断されてしまってから理由をいろいろ推測しても遅いのです。
住宅ローンの審査を受ける前に、障害となる可能性があるポイントを押さえておくことで、審査にパスできる確率は格段に上がるはずです。

下記で審査前に整理しておきたいポイントを紹介していきますので参考にしてください。

住宅ローンの審査前に抑えておきたいポイント

住宅ローンの審査が不可となった場合には下記のような原因が考えられます。

完済時の年齢に問題

年齢の問題はどうしようもありませんが、借入期間を短くして完済時の年齢を70歳〜75歳くらいまでにしておくのが良いでしょう。

勤務状況(収入・勤続年数・転職が多い・自営業で経営に不安があるなど)

収入や勤続年数はどうしようもありませんが、ヘッドハンティングなどキャリアアップの転職であれば金融機関に事前に伝えておくようにしましょう。

健康状態に問題がある

生命保険に加入できないような持病をお持ちの場合は、銀行などの民間機関を諦めて公的融資などを検討してみるのもひとつの手段です。

返済遅延やブラックリストに登録されている

信用情報会社へブラックリストとして事故登録されている場合には、どの金融機関でも融資は困難です。ブラックリストの登録は一般的に7年〜10年と言われていますので、その後であれば審査に通る可能性もあります。

消費者金融を頻繁に利用している

銀行などの金融機関が一番嫌うのが消費者金融やキャッシングローンを頻繁に利用している人です。現在は完済していても、過去に頻繁な利用履歴が残っている場合にはかなりのマイナスポイントとなります。

他の借金が多い

マイカーローンやショッピングローン、フリーローンなどは借入れ先が銀行などでもあまり良い印象はありません。可能であれば仮審査前に完済しておくのがベストです。

自己資金に問題がある

最近では自己資金0円でも融資してくれる住宅ローン商品が登場していますが、やはり一般的に考えると購入代金の20%程度の自己資金があることが望ましいと思います。
現在の貯金額を自己資金に充てるか、マイカーローンなどの返済に充てるかで悩まれる方も多いようですが、どちらが得策とは断言できませんので、金融機関の融資担当者とよく相談することをオススメします。

購入物件に問題がある

購入予定としている物件に問題があり、融資を断られるケースもあります。
土地付き住宅であれば接道状況や土地の形状、築年数などが関係していると思われます。
これらの問題は素人には判断が難しいので、ハウスメーカーや不動産鑑定士、さらに銀行の融資担当者とよく相談することをオススメします。

それでも審査に通らなかった場合には

私は過去に全国展開している某ハウスメーカーで注文住宅の営業をしていたのですが、ハウスメーカーの営業マンは銀行の融資に関して高い知識と情報を持っている場合が多くあります。

例えば、現在はどこの金融機関が住宅ローンの増客に力を入れているから審査が緩くなっているとか、○○銀行で融資額の減額が条件だった場合には△△銀行であれば満額融資が可能であるなど、様々な知識や情報を持っています。

これは分譲マンションなどを販売しているデベロッパーなどでも同じでしょう。

このようにハウスメーカーやマンションデベロッパーなどの意見を参考に、仮審査を行ってもらう金融機関を選定するのも良い手段だと思います。