住宅ローンは誰にでも借りられるという訳ではありません。
住宅ローンを借りるためには「仮審査」と「本審査」という2つの審査を受けて初めて融資を受けることができます。
まず最初に受けることになるのが仮審査なのですが、単にお給料が良い会社に就職しているから借りられるという訳でもありませんし、勤続年数が長いからと言って借りられるという訳でもありません。
今回は仮審査においてどのような項目を審査されるのかを簡単に紹介していきたいと思いますので参考にしてください。
「人的評価」と「物件評価」で審査される
住宅ローンの審査は「人的評価」と「物件評価」の2項目から総合的に判断されることになります。
物件評価では土地と建物を総合的に判断することになります。当然ですが、ローコスト住宅よりもハウスメーカーの住宅などが高い評価を受けることになりますし、土地に関しても接道状況や土地の形状などで融資価値も変わってきます。
ただし、住宅や土地はどうしようもない場合もありますので、人的評価に重点を置いて考えるのが良いでしょう。
人的評価の審査内容などに関しては下記で詳しく説明していきたいと思います。
審査項目にはどんなのがあるの?
金融機関や保証会社などによって審査内容には違いがありますが、今回紹介するのは一般的な審査基準ですので、参考程度に考えてください。
申込人の年収
やはりもっとも重要になるのが現在の年収です。返済が可能なだけの収入があるのかを金融機関は一番知りたいのです。
年収がいくら以上という断言は出来ませんが、最低でも年収200万円以上ないとかなり難しいというのが一般論ですし、年収によって融資可能金額などが決まるのも事実です。
申込人の勤務会社と勤続年数
申込人の勤務先や勤続年収も大事です。住宅ローンの場合には勤続3年以上というのが理想です。また勤務先の経営状態なども関係していると言われています。
ですが、勤務先よりも気になるのが雇用形態です。年収300万円の派遣社員よりも金融機関は年収200万円の正社員の方が高い評価を受けることになります。
現在の借入れ状況
借入れ状況とはつまり借金のことを意味しています。現在どれくらいの借金があるのか?過去に借金返済の遅延をしていないか?などを審査します。
遅延情報などについては5年間ほど記録が残っていますので、情報機関に問い合わせをするとすぐに判明してしまいます。
また、利用していないクレジットカードなどでもキャッシング枠が付いているというだけで借金額をしているとみなす金融機関もありますので、利用していないクレジットカードなどは解約しておくのもひとつの手段です。
ショッピングローンやマイカーローンなどの借金も資金に余裕があるのであれば、審査前に返済しておくのが良いでしょう。
財産の有無
財産とは預貯金や不動産を意味しています。預金や貯金がどれくらいあるのか?申込人名義の不動産などがあるのか?株などの有価証券も対象になります。
健康状態
住宅ローンではほとんどの商品に団体信用生命保険を付加することになります。
そのため、申込人が保険に加入できるような状態でないと住宅ローンの融資は難しくなります。以外と知られていませんが保険に加入出来ずに住宅ローンを諦めている人は結構多いのです。
ただし、糖尿病や高血圧など保険の加入が難しい場合にはフラット35など保険加入の必要がない住宅ローン商品もあります。