新築にしても中古住宅にしてもマイホームを購入する際に住宅ローンをご利用されるのが一般的だと思います。そこで気になるのが、住宅ローンの事前審査を申し込むタイミングです。
今回は住宅ローンの事前審査を申し込むタイミングについてアドバイスしておきたいと思います。
住宅ローンの事前審査は1週間以上かかる
欲しい物件がみつかってから住宅ローンへ申し込む方が多くいらっしゃいます。このような方の多くが、住宅ローンを借りるにあたり事前審査があることをご存じない方です。
一般的に住宅ローンを借りる際には、事前審査を受けていただき、その後本審査という流れになります。
事前審査の段階である程度詳しい審査を行いますので、本審査の段階になって断れることは稀ですし、本審査の日数もそんなにはかかりません。
しかし、事前審査ではある程度詳しく申し込み本人の調査を行いますので、事前審査の採否がでるまでには1週間〜2週間ほど掛かることも珍しくありませんし、住宅ローン商品のなかには事前審査の採否に1ヶ月以上掛かるケースもあります。
住宅ローン特約
住宅をローンで購入する場合、契約事項のなかに「住宅ローン特約」があります。この住宅ローン特約とは、もし住宅ローンが借りられなかった場合に、それまでの契約をすべて無条件で白紙に戻すことができるというものです。
もし、手付金として200万円を払っていても、住宅ローンが借りられない場合には無条件で支払っていた手付金の200万円が戻ってくることになります。
この住宅ローン特約は、買い手側にとっては非常に嬉しい特約なのですが、売る側にしてみればあまり歓迎できる特約ではありません。そのため、最近では住宅ローンの事前審査が終わっていないと「仮契約」を受け付けないという売主も珍しくありません。
気に入った物件が買えない
上記のように住宅ローンの事前審査が終わっていないと仮契約を受け付けてもらえないケースでは、もし気に入った物件がみつかっても、事前審査の採否がでるまでの1週間〜2週間は何も出来ずに指を咥えてまつしかありません。
もし、事前審査の採否がでるまでの間に他の購入希望者が現れてしまうと、その人に先を越されてしまう可能性も十分にあります。
このように悔しい思いをしないためにも、住宅ローンの事前審査は例え気になる物件が見つかっていなくても、マイホームの購入を決断した段階で行っておくことがベストだと思います。
事前審査の申込み方法
仕事が忙しく平日の昼間に銀行に出向く時間が無いという方もいらっしゃるでしょう。しかし、住宅ローンの事前審査には、色々な手段がありますので、必ずしも申込み者本人が金融機関に出向く必要はありません。
事前審査の手段としては「金融機関に直接出向き依頼する」「インターネットを使いホームページから事前審査の申込みを依頼する」という方法などがあります。
また、マイホームを購入するハウスメーカーや仲介業者が決まっている場合には、それらの業者経由で金融機関に事前審査を申し込むことができます。
事前審査には、氏名や年齢、職業や年収などの個人情報を記載しなければなりませんが、必ず守って欲しいのが虚偽の申請はしないことです。
審査に通りたいという気持ちが強く年収を少し多めに書いたり、他の借入金を秘密にしたりする人がいますが、これらの事案は必ずバレてしまいますので、隠したり嘘をつくと信頼が低下してしまいます。