設備をチェックするポイントについて

モデルルームを見学する際に、ぜひチェックして欲しいポイントをまとめて紹介します。

各種ドアや廊下の幅のチェックポイント

玄関ドアや廊下の幅をチェックしておくことで、持ち込む家具や新たに購入する家具・家電の目安になります。また将来的に親御さんなどの介護をする可能性がある場合、当然車椅子が通れる幅が必要になってきますので、85cm以上をひとつの目安にすると良いでしょう。

キッチンのチェックポイント

キッチンは使いやすいのが第一条件です。キッチンの収納なども大事ですが、まずは高さをチェックしてみましょう。実際に使う人(奥様)の身長に合わせて高さの調節が可能かどうか、営業マンに確認しておきましょう。当然標準装備として高さの調節が可能というのが理想です。

また、小さなお子さんがいる場合には、キッチンからリビング全体が見渡せるかも重要になります。

その他、冷蔵庫や食器棚など、現在使用しているものを持ち込む場合には、設置スペースが確保できるのか?冷蔵庫ドアの開閉をしても邪魔にならないスペースが確保できているかも確認しておきましょう。

バスルームのチェックポイント

まずは広さをチェックしましょう。私の経験上、バスルームの広さは住宅の満足度に直結する大事な項目であると言えますので、予算の許す範囲でなるべく広めのバスルームを選ぶことをお薦めしておきます。(※詳しくは「バスルームとトイレの広さは重要」という項目で説明)

特にバスタブには実際に入ってみるようにしましょう。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、みなさん行っていることなので気にせずに入って広さを体験してみてください。

その他にも床に滑り防止の素材が使用されているか?手すりは設置されているか?入口部分はバリアフリー設計になっているか?などもチェックポイントです。

入口ドアの幅は60cm確保できていればバリアフリー対応だと言えるでしょう。

トイレのチェックポイント

トイレもバスタブ同様に実際に座って確認しましょう。手すりの位置や横幅、奥行きを実感できると思います。

モデルルームのトイレは実際に使用することは出来ませんので、トイレの隣に寝室などがある場合には、夜中などに水の音が響かないかどうか、防音について営業マンに尋ねておくと良いでしょう。

トイレの理想的な広さなどについても「バスルームとトイレの広さは重要」という項目で詳しく説明しています。

収納に関するチェックポイント

収納の数が十分足りているかどうかは重要なチェックポイントです。もし収納が不足していると感じた場合に追加で設置できるのかを聞いておきましょう。オプションとなる場合が多いので、価格がどうなるかもしっかりチェックしておいてください。

ところで最近はウォークインクローゼットが人気となっていますが、これは本当に必要な設備ですか?
ウォークインクローゼットの広さは1坪〜2坪程度が一般的ですが、これを坪単価で考えると50万円〜100万円という計算になるはずです。その金額分の価値が本当にあるのか冷静に判断しましょう。

またウォークインクローゼットは意外と湿気がこもりやすい場所として有名です。クローゼット内に換気システムが備わっているかもチェックしておきましょう。

給湯機のチェックポイント

給湯機の機能は「自動湯張り機能」「足し湯機能」「自動保温機能」「追い炊き機能」の4種類が備わっていますが、稀に「追い炊き機能」がついていない給湯システムがあります。
追い炊き機能は結構使用する機会も多いですので、是非チェックしておきましょう。

給湯機の号数もチェックしておいてください。16号・20号・24号などがありますが、これは1分間にどれくらいの水量が確保できる機能が備わっているかと言うことを表しています。
20号か24号が一般的ですが、20号ではちょっと不安がありますので、24号が設置してあると良いでしょう。

防犯システムのチェックポイント

最近のマンションセキュリティは目を見張るほどの充実ぶりですが、念のためにどんなセキュリティがあるかは必ず事前に調べておきましょう。

特にチェックしておきたいポイントは

  • 24時間監視システムが装備されているか?
  • 契約している警備会社はマンションからどれくらいの距離にあるのか?
  • 非常時にマンションまで警備員が駆け付けるまでの所要時間は?
  • 玄関ドアのセキュリティは最新型のものを採用しているか?
  • 管理人は常駐しているのか?
  • 駐車場の車上荒らし対策は万全か?

などといった点です。

上記の項目が最低限クリア出来ているならば、ひとまずセキュリティ面では合格と言ってよいでしょう。

窓ガラスのチェックポイント

窓ガラスは部屋の気密性能を決める重要なポイントです。
今ではペアガラス程度は賃貸物件でも備わっているのが当然になっていますが、サッシの枠部分がアルミ素材だと結露を誘発しやすくなりますので、出来ればペアガラスに樹脂サッシという組み合わせが理想的です。

ちなみにペアガラスだから防音効果が高いと考えている人が多くいますが、これは間違いです。ペアガラスに防音効果はほぼ関係ありませんので注意しましょう。

もし室内で楽器などを使いたい場合には、防音対策は必須となってきますので、窓ガラスを含めて事前に対応可能かどうかを調べておく必要があります。

以上、マンションの設備をチェックする上で重要なポイントを解説してみました。
各ポイントをすべてクリアする物件が理想ですが、なかなか難しい場合も多いと思うので、自分の予算や家庭環境などを考慮した上で、優先順位を決めておくとよいでしょう。

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