新築分譲マンションのモデルルームは「棟内モデルルーム」と「棟外モデルルーム」の2種類に分けることができます。
一般的には、棟外モデルルームで先行販売され、全ての戸数が契約に至らない場合に棟内モデルルームでの販売という流れになります。
棟外モデルルームとは
棟外モデルルームとは、マンション建設が開始される前にあらかじめ建設予定地にプレハブで作られたモデルルームを作成したり、建設予定地とは別の場所にモデルルームを作成することをいいます。
ほとんどのマンション販売業者が最初に棟外モデルルームでの販売を始めます。
このような販売方法を業界用語で「青田売り」と言います。
棟外モデルルームのメリット
- 見学者が多く訪れられるように専用の駐車場などが完備されている
- 最上級オプションで作成されることが多く、豪華なモデルルームを見学できる
- 青田売りの時点で契約することで、競走倍率が低く希望の部屋を購入しやすくなる
棟外モデルルームのデメリット
- 景観のイメージがまったくわからない
- 構造上の変更や設備の変更などが生じる可能性が高い
- 青田売りで売買契約すると、その後売れ残った場合に大幅な値引きが行われる可能性があるため、結果的に割高な値段での買い物になるかもしれない
- 棟外モデルルームの建設費用もマンション費用に加算されている
棟内モデルルームとは
棟内モデルルームとは、マンション建設がほとんど完成した時点で、該当物件の一室をモデルルームとして公開する方法です。
基本的に新築分譲マンションの場合は、棟外モデルルームの時点で販売開始されることが多いので、棟内モデルルームの閲覧が始まった時点でどれくらいの戸数の部屋が売れ残っているかによって、そのマンションの人気度がわかります。
棟内モデルルームのメリット
- 実際に購入を検討しているマンションということもあり、景観など実際のイメージがしやすい
- 構造躯体や設備品、共用部分などの具体的なイメージがしやすい
- 売れ残っている物件が多いと値引率の期待が高い
- モデルルームとして使用された部屋を安く購入出来る可能性がある
棟内モデルルームのデメリット
- 実際には工事中である為、完全な状態ではなく、棟外モデルルームと比較すると設備や装飾品の豪華さがない。
- 自分が購入を検討している階数と違う場合には、設備や間取り、景観が大きく変わる場合がある。
- 棟外モデルルームの時点で売買契約するのと比較すると完成間近ということもあり、構造や設備、間取りなどの変更に制限がある。
棟外モデルルーム、棟内モデルルームそれぞれにメリット・デメリットがありますので、それぞれをよく比較した上で検討してみましょう。