営業マンの良し悪しを見極めることが重要

新築の分譲マンションを購入する際には、自分の担当となる営業マンの良し悪しを見極めることが非常に重要となります。

私は以前に注文住宅の営業マンをしていた経験がありますので、あえて厳しい言い方をさせていただきますが、営業マンの中には住宅知識がほとんどないド素人の営業マンが大勢います。

そのような営業マンからマイホームを購入するのは非常に危険な行為と言えるでしょう。
仮にもし私がお客さんだったら、入社1年目の私からは絶対にマイホームを購入しようとは思いません。

なぜなら、はっきり言ってお客さんが可愛そうなくらい新人の営業マンは無知だからです。
これは同業者の人間であれば誰もがうなずく点だと思います。

しかし、実際には入社1年目の新人営業マンであっても、一生懸命お客さんと接することで情が移るのか「一生懸命説明してくれたから」とか「良い人だから」などといった理由で売れることがあります。

もちろん、新人であろうがベテランであろうが、一生懸命に仕事をすることは良いことだと思いますが、それでも一生に一度の買い物を、「営業マンが良い人だから」などといった理由で購入するのは絶対に止めましょう。

営業マンのレベルを見極める3つの質問

モデルルームの見学にいくと担当のスタッフが付いて丁寧に説明をしてくれると思いますが、このスタッフが後々あなた担当の営業マンになることが多いと思います。
実際にその物件を購入しようと思っているのであれば、知識も経験も豊富な営業マンに担当してほしいというのは誰でも同じでしょう。

ただし、年配の人が担当してくれているからといって、「この人はベテランのスタッフだろう」と安易に考えるのは非常に危険です。
最近では40代くらいの年齢から転職している人も多くいますので、仮にある程度年配のスタッフでも、まだ入社1年目の新人というケースは珍しくないからです。

そこで営業マンのレベルを見極める為にちょっと意地悪な質問を用意してみました。

階高を尋ねる

階高はマンション事情に詳しくないと質問できないレベルです。当然営業マンでも新人の場合には階高という言葉すら知らない人も大勢います。
階高とは下の階の住居から上の階の住居までの高さを表しています。一般的には290cmくらいが確保出来ていれば問題ないといわれていますので、具体的な数字などを出して解かり易く説明してくれる営業マンであれば合格です。

階高については別項目の「階高を知ることで目に見えない構造部分が見えてくる」という項目で詳しく説明していますので参照ください。

ただし、階高については営業マンによって、床から床までを基準にしている人や下地から下地までを基準にしている人など営業マンによって違います。

「免震構造」のマンションであれば、「制震構造」との違いを尋ねる

免震構造を装備しているマンションの営業マンであれば、免震構造のことは熟知しているはずです。ですので、自社以外の構造などの知識を持っているかを調べる為の質問になります。
免震構造と制震構造のメリット点とデメリット点をキチンと説明できる営業マンであれば合格です。

システムキッチンを他社メーカーのものに変更することは可能であるかを尋ねる

この質問に関しては、マンション販売会社によって対応が異なりますので、対応出来るのか?出来ないのか?という答えは重要ではありません。これくらいの知識は上司に判断を仰がずに答えて欲しいという営業マンとして常識的な質問になります。

この3つの質問は、住宅営業マンであれば答えられて当たり前のものばかりです。もし1つでも答えられなかったり、上司に相談に行くようであれば黄信号です。

万一2つ答えられなければ完全に赤信号なので、その営業マンからマンションを購入することは避けましょう。

新人営業マンはマンション完成時にはすでにいないこともある

万一担当の営業マンに対して不安を感じた場合には、遠慮せずに「もう少し知識がある営業マンに変わってもらっていいですか」とズバリ言ってしまいましょう。

厳しい言い方に感じるかも知れませんが、住宅メーカーの営業マンはそんなに簡単な職種ではありません。
特に新人の営業マンの場合には、一定期間以内にある程度の契約を取らないと解雇される(※)ことも珍しくありませんので、極端な話、あなたが契約した営業マンが、物件完成時にはすでに退職しているなんてこともよくある話だからです。

万が一、契約をした担当営業マンが退職していた場合には、不憫な思いをするのは自分自身となります。

したがって、新人の営業マンの方には厳しい書き方になるかもしれませんが、あくまでも「購入者目線」で考えるのであれば、入社1年目の新人よりも、経験豊富なベテランの営業マンに担当してもらうことをお薦めします。

正社員の場合、一方的な解雇というのは日本の法律上難しいものですが、成績が上がらないことによって待遇が著しく悪くなり、事実上会社にいられないような状態にされるケースもあります。

また当然ですが、会社側から解雇をされなかったとしても、新人の場合は「この仕事は自分には合わない」という理由で自分から退職してしまう可能性も高くなります。

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