各ハウスメーカーには下請け業者がある

ダイワハウスや積水ハウスなど、大手ハウスメーカーで契約したから安心・安全だと思っていませんか?

いくら大手のハウスメーカーで契約をしても、実際に現場で家を建てるのは、下請け業者である地元工務店や大工さんだということを覚えておきましょう。

ハウスメーカーと下請け建築業者の関係

マイホームを建てられる人のなかには、積水ハウスやダイワハウスなどのハウスメーカーで契約したから、実際に家を建てる人もそのハウスメーカーの社員さんだと思っている人がいますが、これは大きな間違いです。

ほとんどの大手ハウスメーカーでは、建物の契約はハウスメーカーでも、その建物を実際に建てているのは地元の工務店だということを覚えておきましょう。

あなたの地元でもA工務店は腕が良いけど、B工務店は仕事が雑だから信用できないという話を聞くことがあると思います。つまり、同じハウスメーカーで契約しても、田中さん邸はA工務店が施工するのに対し、山田さん邸は評判の悪いB工務店が施工する可能性があるということです。

このように施行会社によって、仕上がりに差があることはずいぶんと昔からハウスメーカーの問題点として取り上げられていましたが、それでもほとんど改善されていないというのが現状です。

各ハウスメーカーの建築業者について

ほとんどのハウスメーカーが地元工務店に施工を依頼しているのに対し、積水ハウスの建築業者は、子会社でもある積和建設が手掛けていますので、地元の工務店よりは工事マニュアルなどが一貫されている可能性が高いと思います。

その他の大手ハウスメーカーでは、ダイワハウスは地元工務店に施工依頼しますし、木造住宅で知名度が高い一条工務店も施行は地元工務店や地元の大工さんです。

その点、住友林業は同グループでもあるイノスグループの地元工務店に限定していますので、施行マニュアルなどは積水ハウス同様に一貫されている可能性は高いと思います。

このように、ほとんどの大手ハウスメーカーが下請け業者に施行の依頼をしているのに対し、最近では「契約〜発注〜工事〜管理」までを自社一貫体制で行っている地元住宅メーカーも増えています。

契約会社・施行業者・地盤調査会社など、多くの業者が参入すれば、それだけ保証の問題も面倒臭くなります。そのようなことが嫌で、全てを一貫体制で行ってくれる地元住宅メーカーに依頼する人も少なくありません。

参入業者が増えれば、それだけ価格が上昇する

地元工務店に比べ、ハウスメーカーの価格が高い理由のひとつに、多くの中間業者が参入していることが挙げられます。

ハウスメーカーと契約しても、結局住宅を建てるのは地元の工務店なら、価格が安い地元の工務店と契約しても同じではないの?と思われる方もいるでしょう。まさに、その通りだと思います。結局ハウスメーカーの価格には、ハウスメーカーの利益も必要ですし、施工会社の利益も必要になりますので、それだけ中間マージンが掛かっていることは容易に想像できます。

ただし、ハウスメーカーの部材や設備品などは、自社オリジナル商品が多いので、ハウスメーカーの下請けをしている地元工務店と直接契約したからといって、ハウスメーカーとまったく同じ家を地元工務店で建てることは不可能です。

大手ハウスメーカーは、多くの中間業者が関わっているため、その分の中間マージンが掛かり高くなってしまいますが、大量生産をしているため、良い部材や設備品を格安で提供できるというメリットもあるのです。

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