それぞれの工法による特徴

注文住宅と建売住宅のどちらにも共通していえることなのですが、まずはどのような工法で建てられている住宅なのかを調べる必要があります。

そのためには、ご自身が工法や構造について、最低限の知識を習得しておく必要があります。
そこで、今回は各工法や構造について簡単に説明していきたいと思います。

大きく分けると、「在来工法」「2x4工法」「プレハブ工法」の3つに分類することができるのですが、さらに各工法が細かく分類されていることを知っておきましょう。

在来工法とは?

日本の一戸建て住宅において50%以上のシェアを誇っているのが、この在来工法です。
つまり、日本の住宅半分以上が、在来工法によって建てられていることになり、最もポピュラーな工法だと言えるでしょう。

別名「木造軸組工法」と呼ばれることも多く、その名の通り木造の住宅を意味しています。

木材を使用した住宅には、2x4住宅で知られる木質パネル工法などもあるのですが、こちらの木造軸組工法は、柱と梁を組み合わせることで骨組みを作り、そこに床や壁などを取り付けていくことになります。

この木造軸組工法の特徴は、間取りの柔軟性にあります。かなりいびつな土地の形状であっても、その土地に合わせた間取りプランを組むことができますし、将来的な増改築にも対応しやすい工法です。

木造軸組工法をメイン商品としているハウスメーカーは、一条工務店・住友林業などがあります。

また、ローコスト住宅で知られているタマホームも木造軸組工法になります。
坪単価の目安は、一条工務店や住友林業だと約50万円、ローコスト住宅で約30万円ほどです。

工期は各工法のなかでも一番長く、4ヶ月〜6ヶ月ほどを目安に考えておくのが良いでしょう。

2x4工法とは?

アメリカやスウェーデンなどの欧米で最もポピュラーな建築方法が、この2x4工法です。
在来工法と同様、木材を使った建築方法なので、日本国内でも人気が高い工法の1つです。

木造軸組工法が柱や梁を組み立てていくのに対し、2x4工法では木材で枠組みを作り、そこに構造用合板を張り付けていくことで、1つの箱を作ります。

その箱を組み合わせることで、1つの住宅を完成させていくことになります。
枠材の断面が2インチと4インチなので、2x4工法と呼ばれています。

2x4工法は、別名「木造枠組壁構法」や「壁式軸組工法」とも呼ばれています。

2x4工法の住宅は、2〜3ヶ月ほどで完成するので、木造軸組工法の4〜6ヶ月に比べるとかなり工期を短縮することができます。

ただし、木造軸組工法のように設計の自由度は高くありませんので、間取りや敷地の問題などで、いろいろと制限されることもあります。

2x4工法を採用しているハウスメーカーは、三井ホームやスウェーデンハウスなどがあります。

坪単価の目安は、木造軸組工法よりもちょっと割高で約60万円ほどです。

プレハブ工法とは?

木造以外の工法で建てられる住宅の多くが、このプレハブ工法ということになります。
木造を用いたプレハブ工法もあるのですが、シェア的に多くありませんので、今回は木造以外で書かせて頂きます。

鉄骨やコンクリートブロックなどの住宅も、このプレハブ工法という括りになります。

そのなかでも多いのが鉄骨系のプレハブ工法ですね。軸組工法やパネルパネル工法などのバリエーションがありますので、間取りなど設計の自由度も高くなっています。

つまり、木造住宅の木造部分に鉄骨を使用している工法ということになります。
そのため、木造住宅に比べ耐震性・耐火性・防音性に優れた住宅をつくることができます。

プレハブ工法をメインとして採用しているハウスメーカーには、皆さんもよくご存知のダイワハウスや積水ハウスなどがあります。
また、工法は少し違うのですがセキスイハイムなどもプレハブ工法になります。

坪単価の目安は、木造住宅と同等の60万円ほどです。

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