お手頃価格の中古マンションを購入してリフォームすれば、理想のマイホームを格安で手に入れることができるとあり、マンションリフォームが注目されています。

しかし、マンションは専有部分と共用部分があり、リフォームできる個所も限られていますし、なかには思っていた以上にリフォーム費用がかさんでしまい逆に高い出費を支払うというケースも珍しくありませせん。

今回はリフォームを前提とした中古マンション選びのチェックポイントを、簡単に紹介していきたいと思いますので参考にして頂ければと思います。

中古マンション選びのポイント

間取りは変更できるか？

マンションといっても複数の構造があります。一般的に多いのが間仕切り部が木造や軽量鉄骨で出来ているラーメン構造と呼ばれるマンションと、間仕切り壁が一枚の板でできている壁式構造マンションの2つです。

この2種類であれば、明らかにラーメン構造で出来ているマンションの方がリフォームには適しています。壁式構造のマンションであれば、間取りの変更などはほぼ不可能だと思った方が良いでしょう。

フローリングの張り替えは可能か？

古いフローリングを新しく張り替えたい。和室を洋室に変更したいと考えている人も多いはずです。しかし、マンションの場合は下層階への配慮もあり、使用できるフローリング材が指定されていたり、フローリングの張り替え自体が禁止されている物件も珍しくありません。

このような制限や管理規約は、バリアフリーへのリフォームの際にも注意しておく必要があります。

電気の容量は十分か？

以外に見過ごしがちなのが、電力の制限です。ＩＨクッキングヒーターの導入を検討している場合など、これまでの電気容量では足りない場合が考えられます。

電気の容量を増やせば問題ないと考えている人も多いようですが、マンションでは1世帯に分配される電力量が規約で決まっているケースが多く、十分な電力を確保できないケースも多々ありますので、オール電化などへのリフォームを検討しているのであれば、電力容量なども調べておきましょう。

水廻りや照明の位置を動かすことができるか？

照明器具やシステムキッチンを新しい製品に交換するのは基本的に問題ありません。問題となるのが、キッチンや照明の位置を動かす場合です。

システムキッチンを背面キッチンから対面キッチンへと変更するには、システムキッチンの場所を動かす必要があるのですが、マンションでは排水設備の移動が不可能という物件も多くありますので、事前にしっかり調べておく必要があります。

ペアガラスや樹脂サッシへの変更は可能か？

築年数が経過している古いマンションだと、サッシ部分から熱が逃げたり、音が漏れたりと断熱性や防音性に問題が生じることがあります。そのため、ペアガラスや樹脂サッシへと変更しようと考える人が多いのですが、残念ながらマンションのサッシ部分は共用部分にあたりますので、個人の意思で自由に変更することは不可能となっています。

どうしても.サッシ部分のリフォームを考えているのであれば、管理組合にリフォームの申請を行うか、サッシ部分の内側にインナーサッシを取り付けるという手段もあります。