インターネットで検索をすれば、「当初の予定よりも大幅に予算がオーバーしてしまった」「リフォーム業者がすぐに倒産してしまった」など、リフォームの失敗談は数多くあります。
今回紹介するリフォームの失敗談は、実際にわたしがお客さまや友人から見聞きした実際の話ですので、リフォームをする際の参考にしていただければと思います。
失敗談その1:知人にリフォーム会社を紹介してもらった話
リフォーム会社で迷っていたりすると、知り合いや会社の同僚から「俺の知り合いでリフォーム会社をしている人がいるから、紹介してあげようか。きっと安くしてくれると思うよ」などと薦められることがあると思います。
このように友人や知人からリフォーム会社を紹介してもらうことで、確かに他の業者よりも割安になることは珍しくありません。しかし、ここに大きな落とし穴があることも理解しておきましょう。
リフォーム工事は、場合によっては数百万円という金額になることも珍しくありません。決して安い金額ではありませんので、失敗は許されません。しかし、リフォーム工事では、施行する業者の腕や経験で仕上がりに大きな差が発生するのも事実です。
もし、友人や知人から紹介してもらったリフォーム業者に工事をお願いしたところ、打ち合わせと違っていたり、仕上がりが雑な箇所があった場合どうしますか?
普通なら業者にクレームを入れ、すぐに補修・修正してもらうでしょう。しかし、その業者が友人や知人から紹介してもらっている業者で、さらに価格も安くしてもらっている場合、普通の業者のようにクレームを入れることができますか?
私の知り合いは、同じようなケースに遭遇してしまい、工事をした業者にクレームを入れたところ、その業者を紹介してくれた友人から電話があり、「わざわざ紹介して格安で工事をお願いしたのに、俺の顔に泥を塗るような言いがかりをして、すごく迷惑している」と逆ギレされたそうです。
このようなケースは決して珍しくありません。大きな金額が発生するように買い物をする際は、友達や友人を絡めることはなるべく避けた方が賢明だと思います。
オール電化住宅へリフォームしたら電気代が高騰した話
私が以前担当したお客さまの話ですが、外壁の塗り替えをした際、その業者に薦められるままにオール電化住宅へのリフォームも契約したそうです。
IHクッキングと電気温水器を導入してそうです。業者の話では夜間の深夜電力を利用してお湯を貯蔵することになるので、電力会社に連絡して、深夜の電気料金が格安になるプランに加入したそうです。
業者の説明では深夜電力は昼間に比べて約半額で済むので、電気料金の大幅な節約になると言われたそうですが、実際に請求がきた電気料金をみると、以前と比べて大幅にアップしていました。もちろん、ガスで賄っていた部分を電気に変えたのですから、それなりに電気料金が上がることは予測していたそうですが、その予測をはるかに超えるほどの請求だったので、ビックリしたそうです。
なぜそこまで電気料金がアップしてしまったのか、理由はすごく単純でした。深夜割のプランに加入したことで、昼間の電気基本料金がこれまでより1.5倍ほど高くなっていたのです。
このご家庭はご主人が自宅で仕事をしていることもあり、昼間の方が夜間よりも多くの電気を使うのです。これにより、昼間の使用料金が大幅にアップしたことが原因でした。