中古の注文住宅は売れない?必ず売る方法はある?

中古の注文住宅は売れづらいという話を聞いたことがありますか?これは編集長の経験から言っても本当のことです。新築を建てる際、注文住宅は非常に人気なのですが、中古住宅として売りに出すとなかなか買い手がみつからないという特徴があります。

もちろん建売住宅よりも注文住宅の方が建築費も高額になりがちですし、高級なイメージがあります。しかし中古住宅として売りに出すと思いのほか人気がありません。なぜだかわかりますか?
その理由について解説していきながら、同時に注文住宅の賢い売却方法を紹介していこうと思います。

注文住宅が売れづらい理由

注文住宅が中古市場で人気がいまいちな理由は、間取りが万人受けしない物件が多いからです。それに比べ建売住宅というのは、万人受けしやすい間取りで作られているので癖がありません。このように間取りが世帯によって大きく異なることが注文住宅がなかなか中古物件として売れづらい最大の理由です。

ちょっと極端な例ですけど、編集長が過去に売却を依頼された注文住宅の中にご主人が外国人という物件がありました。外国では起きてすぐにシャワーを浴びる習慣があるらしく、その家は二階の寝室の横にバスルームが作られていたんです。当然1階にバスルームはありません。

わたしはこの物件を査定に行ったとき、これはマズイぞ!と思ったんですね。二階にしかバスルームがない物件を売るのは苦労するだろうと直感で思いました。普通に査定したらだいたい3600万ほどの物件だったのですが、二階にバスルームというのが難点になると思ったので、3300万円で査定提示しました。バスルームを二階に作ったばかりに売値が300万円も下がってしまうのです。

しかし、3300万円でも買い手はなかなか決まりませんでした。内見の希望は入るのですが、いざ案内してもやはりバスルームが問題となり買い手が決まりません。結局、バスルームを1階に移すことを売主に提案したのですが、この移設費だけで410万円という見積りです。なので最終的に3150万円まで値を下げ、やっと買い手がみつかりました。本来なら3600万円でも全然売れるはずの戸建て住宅が3150万円です。450万円も値が下がってしまいました。

このように注文住宅というのは、家を建てた人のこだわりが強い分、万人受けする間取りではない物件が多くあります。もっと身近な例で言えば和室が欲しいけど全て洋室って物件もあれば、1階に寝室が1つもなく、すべて寝室は二階という物件もあります。

これが中古市場で注文住宅が嫌われてしまう理由です。ただし注文住宅だからこそ買い手がすぐに見つかるというケースも当然あります。例えば防音設備が備わったカラオケルームがあったり、一階全てがリビングなど、癖がある物件でも、それを希望している買い手がタイミング良く現れるとトントン拍子に契約まで進みます。

これが注文住宅を賢く売却するためのヒントでもあります。

注文住宅を賢く売却する方法

これはあくまでも編集長個人の考えなんですが、一般的に売れやすい物件というのは、一階に「10帖以上のLDK、和室、夫婦の主寝室」があり、二階には「子供部屋が2部屋」という4LDKタイプです。

建売住宅の多くがこの間取りパターンだったりします。

上記でも少しヒントを書きましたが、ちょっと癖のある注文住宅を早期売却するためには、より多くの人に自分が売りに出している物件情報を目に止めてもらうことです。そのためには宣伝力がある不動産業者に売却を依頼するのが良い結果に繋がります。

宣伝力があり、顧客を多く抱えている不動産業者を探すことに全力を注ぐようにしましょう。それが注文住宅を早期売却する一番の近道です。そのためには、地元の不動産業者だけに頼るのではなく、一括査定サービスなどを利用し、より宣伝力のある不動産業者だったり、富裕層や外国人の顧客を多く抱えているような不動産業者まで視野を広げて検討することをおすすめします。

とくに一括査定サービスを利用することで、「ちょうど今、お客様のような間取りの物件を探している買主がいます」という連絡があるかもしれません。一括査定サービスを利用することで、地元だけでなく日本全国に対して宣伝効果が生まれる可能性がありますので、それだけ買主の幅を拡げることに繋がります。

もし一括査定サービスなどを利用して、どうしても1社に売却依頼を絞ることができなければ、最初のうちは一般媒介契約で数社に売却依頼をしてみるのも良いと思います。癖が強い物件であれば尚更最初は一般媒介契約で様子をみることをおすすめします。

どうしても買い手が見つからないときの対処法

どうしても買い手が見つからない!という場合ですが、これはもう値下げをするか、業者の買取サービスを利用するかの二択になってしまいます。業者の買取サービスを利用すれば、ほとんどの物件は即売却することが可能です。

しかし、買取サービスを利用することで、買取額は希望よりもかなり低くなってしまう可能性が高いので、そこは値下げをして売却するのと比較検討しながら、最終的に値下げをするのか、買取業者に売却するのかを選ぶようにすれば良いと思います。

まずは買取業者に買取査定見積りを出してもらいましょう。それが例えば2500万円だっとします。しかし現在の売却価格は2800万円です。いっきに300万円もダウンしてしまうのはさすがに辛いですよね。でしたらもう少し粘って2700万円や2600万円で売りに出してみるのも一考だと思います。

同額であれば手続の手間などを考えれば業者に売却するのが楽ですが、100万円以上の差額があるのでしたら、一般で売却するのもアリだと思います。ただ100万円程度であれば、買取業者と交渉して100万円高値で買い取ってもらえないか打診するという方法もあります。

このように値下げして売却するのと、買取専門の業者に売却するのを比較しながら検討するのが良いでしょう。買取業者が近隣に無い!というケースもあるでしょうが、これは先ほどから紹介している一括査定サービスで買取見積りを取り寄せることも可能なので是非利用してください。

買取業者も同時に探すことができる一括査定サービスは以下の記事で詳しく紹介していますので参照ください

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