新築分譲マンションのモデルルームを見学に行く前に、インターネットや書籍などで最低限必要な知識だけでも身につけようとする人は多いと思いますが、「耐震構造」や「遮音性能」などと難しい言葉が多く、なかなか専門的な知識を身につけるのは大変だと思います。
そんな時に、最低限覚えておいて欲しいのが「階高」の意味です。この階高を1つ理解しておくだけでもモデルルーム見学は大きく違ってきます。
階高とは
まず「階高」という意味から簡単に説明させて頂きます。階高とは、床から上の階の床までの高さだと思ってもらえば解かり易いでしょう。
例えばあなたが、5階部分の購入を検討しているとした時に、5階の床から6階の床までの高さを表しているのが「階高」です。
階高の数値の中には天井までの高さも含まれていますし、床の厚み、コンクリートの厚みまでも含まれているのです。当然ですが、床やコンクリートが厚いと防音性能も高いですし、構造もしっかりしていることが伺えます。
さらに天井が高いという事は、それだけ解放感がある贅沢な部屋の造りになっているということです。凄く解かり易く言ってしまえば、「階高の数値が多いほど良い物件」という見方ができるのです。つまり階高が2900mmの物件よりも、3000mmの方が良い物件の可能性が高い、考え方が成り立つ訳です。
階高の理想は3000mmオーバー
一般的な分譲マンションで標準的な階高は2900mm程度だと思います。この2900mmを基準として考えていくのが、もっともポピュラーな方法でしょう。
理想の階高は3000mmオーバーですが、これはよほど運が良くないと見つからないと思います。3000mm以上の階高を維持している物件であればかなりお薦めの物件です。
その反面、出来れば避けたいのが、階高2850mm以下の物件です。これだと平均に少し足りない感じがします。
ただし注意して欲しいのは、階高の数値が多くても物件価格が一般の物と比較して高額であると意味がありません。