定期借地権の分譲マンションが安い理由

新築分譲マンションや中古マンションを探している際に、通常の価格よりもグンっと安い物件を見つけることがあると思います。しかし、物件情報を良くみていると「定期借地権」という文字が書かれている場合があります。

この定期借地権という物件が、なぜ他のマンションと比べて安いのか?
今回はその理由について、簡単に説明していきたいと思います。

定期借地権マンションは、なぜ安いのか?

通常の分譲マンションや中古マンションと比べ、定期借地権マンションは平均2割〜3割ほど安く販売されています。

定期借地権という難しい言葉が使われていますが、理由はすごく簡単で、マンションが建っている土地を地主から借りてマンションを建てているので、マンション価格に土地代が含まれていないのです。

通常のマンションであれば、専有面積は個人の所有となり、土地はマンション住人で持ち分登記されることになります。つまり30世帯のマンションであれば、土地全体の30分の1があなたの持ち分となるのです。しかし、定期借地権マンションでは、土地に関しては一切の所有権がありません。

これが定期借地権マンションが安く販売されている理由です。

定期借地権マンションの将来

定期借地権マンションの土地は、地主から借りている物なので、将来的には建物を壊して更地にしたうえで地主に返還することが決められています。

一般的な期限は建物によって違いますが、平均40年や50年での返還契約なっていると思います。もちろん、建物を壊す際の費用は入居者が支払うことになります。

旧定期借地権法では、借地の満期が来てしまっても、地主と交渉することで借地期間を延長してもらうことが可能だったのですが、現在の定期借地権法では、期限の延期はできなくなっています。つまり、当初の契約期間が満了してしまうと、必ず建物を壊して土地を返還することになります。

購入時には、2割〜3割安く購入することができるのですが、20年後や30年後に売却を考えた場合、定期借地権の残り期限によっては、大変売却が困難になることも予測できてしまいます。一生住み続ける住宅を探している方には、定期借地権マンションはあまりお薦めできる物件ではありません。

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