高層マンションの注意点について

「高層マンション=高級マンション」というイメージを持っている人が多いようですが、決してイメージ通りという訳ではありません。

私も仕事柄、何度か高層マンションのモデルルームを見たことがありますが、率直な意見を言わせて頂くと、キッチン設備やバスルームなど表面上の目で見える所やインテリア部分は凄く高級感を感じる設備で統一されていましたが、仕様書などを見る限り価格の割には壁の厚みや階高の高さなどはちょっと物足りなさを感じました。

高層マンションのエレベーター事情

高層マンションで必ずと言ってよいほど問題視されるのがエレベーター事情です。まず知っておいて欲しい問題点は次の2点です。

  1. 朝の出勤時にはエレベーター渋滞が日常的に起こる
  2. 停電や火災時にエレベーターが停止する恐れがある

エレベーター渋滞のせいで会社に遅刻

まずエレベーター渋滞に関してですが、これは思いのほか大きく影響してきます。上層階に住んでいれば定員オーバーで乗れないということはありませんが、中層部分に住んでいると上から降りてくるエレベーターが既に一杯で乗れないということも良くあるそうです。

そうなると次のエレベーターが来るまでに5分以上掛かるなんてことも普通に起こり得ます。ちょっとオーバーな話のようにも聞こえるでしょうが、エレベーター渋滞で会社に遅刻するなんて話も実際には良くあるそうです。こうなるといくら駅近物件が多い高層マンションでも、駅近のメリットはまったく意味をなしていないということになってしまいます。

宣伝広告には駅まで徒歩3分と書いてあっても、実際には玄関を出てから駅まで15分くらい掛かってしまう場合もあるので注意しましょう。

40階まで階段で上ると20分掛かる

次に停電や地震・火災時にエレベーターが停止してしまうという問題があります。実際に東日本大震災の時には多くの高層マンションでエレベーターがストップしてしまい、上層階まで階段で上り下りを余儀なくされたケースも多かったそうです。

参考までに階段を上るのにどれくらいの時間が掛かるかというと、10階まで2分〜3分、20階まで7分〜8分、40階だと20分相当掛かると言われています。

これを毎日やるとしたら・・・相当な労力になるのは間違いないでしょう。

金利の変動に注意

高層マンションの場合、完成までに1年ほど掛かりますし、長い場合には2年を要することも決して珍しくはありません。
そこで注意して欲しのが、金利の変動です。

契約時の金利が2%だったとしても、完成した時の融資実行時に金利が上がっていない保証は何処にもないのです。
融資実行時に金利が1%上がっていると月々の支払金額も支払い総額も大きく違ってきますので、当初の予定をオーバーするなんてこともあり得る話です。

例えば融資金額を3000万円で返済期間を30年とした場合に、金利が3%と4%ではどれ程違いが生じるかを実際に考えてみたいと思います。

まず、月々の支払い金額は全期間固定金利のボーナス支払いゼロで考えると、「金利3%=126,000円」ほどになりますが、これが金利4%になると「金利4%=143,000円」に上がります。

これを支払い総額で計算してみた場合、「金利3%=45,530,000円」になりますが、金利4%だと「金利4%=51,560,000円」となり、なんと約600万円もの差額が発生することになります。

購入者は、マンションが完成するまで融資の確定を行うことができませんので、このようなリスクを計算しておくことも必要なのです。

「たった1%の金利」と思う人もいるかもしれませんが、分譲マンションを小丹生する場合には、その1%の違いが非常に大きな差になるということです。

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