一戸建てを貸し出す理由を確認しよう

一戸建て住宅を賃貸として借りる場合には、なぜ賃貸で貸し出すのかという理由をできれば聞いておいたほうが良いでしょう。一戸建て物件は、ご存知のように賃貸物件として建築されている訳ではありません。かならず、賃貸物件として貸し出す理由があるものです。

もっとも多い理由は転勤や離婚です

一戸建て物件を賃貸として貸し出す理由で1番多いのが、ご主人の転勤です。3年間他県への支店への転勤が決まったので、その期間だけ賃貸として貸し出すという理由が多くあります。

ほかにも、離婚をきっかけに賃貸として貸し出したり、実家の両親が亡くなったので貸し出すケースも少なくありません。

定期借家契約物件が多いので注意

上記で紹介したように転勤などで賃貸として貸し出す場合には、「定期借家契約物件」となっている場合がありますので、契約前にしっかり確認しておきましょう。

定期借家契約については、別記事の「定期借家契約の物件には注意しよう」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

賃貸理由が離婚の場合には注意が必要

賃貸理由が離婚である場合には、多少注意する必要があります。最初は養育費などの支払いの為に賃貸物件として貸し出している場合が多いのですが、売却という考えを持っている家主が多いからです。

離婚の場合には、ケースによっては多額の慰謝料が発生する場合もあり、支払いが困難である場合には、財産であるマイホームを売却することになるからです。離婚などが原因の場合には、逆に5年間などの定期借家契約を結んでおいた方が安心かもしれません。

時には訳あり物件という場合もある

一戸建ての賃貸には、意外と多くの訳あり物件があります。

例えば、

  • 殺人事件があった
  • 物件内で自殺があった
  • 隣近所に暴力団事務所がある

などです。このように事件性がある物件は、入居者への告知義務がありますが、時には老人の一人暮らしなどで病死してから数週間経って発見されたというケースも少なくありません。

一戸建て賃貸物件は通常のアパートやマンションと違い、貸し出し理由が大事なのです。立地が良いから、賃料が安いからといって飛びつくのは高いリスクがありますので、慎重に検討しましょう。