家賃の目安は月収の3分の1以下が理想だ、という話をきいたことがあるでしょうか?不動産サイトなどでも「家賃目安3分の1」という言葉が頻繁に使われています。
この際の月収額とは、総支給額のことではなく、あくまでも手取り金額だと思った方が良いでしょう。さらに、「歩合給や残業代などの不確定な金額も除いた金額の3分の1」と考えてください。
つまり、手取り金額が30万円であれば、10万円以内の家賃に抑えるのが理想ということになります。
月収の3分の1はあくまでも目安
月収の3分の1というのは確かに理想と言えば理想です。しかし、人それぞれ借金があったり、住んでいる地域が違ったりと事情があります。
もし独身で都内に住んでいるのであれば、月収30万円の3分の1、つまり家賃10万円が適正な価格だと考えてもよいですが、これが地方に住んでいる方ならば、で単身者用物件で家賃10万円はかなり贅沢な物件だといえるでしょう。
このように独身と既婚、都内と地方など、状況にあわせて賃貸物件の適正価格は異なってくるので注意しましょう。
月収3分の1とは不動産屋の情報操作である
人それぞれ適正価格が違うことは理解していただけたと思いますが、ではいったい「月収の3分の1」とはどこから出てきた目安なのでしょうか?実はこれは、まさに不動産屋が作りだした情報操作なのです。
さらに言ってしまえば、「家主にとって、家賃を月収の3分の1に収めるくらいの入居者が理想的」とも言えます。家賃を月収の3分の1に収めておけば、入居審査も通りやすいですし、家賃滞納などのリスクも軽減できます。
しかしもし「月収の3分の2を家賃に使っている」などという人がいたら、ちょっとバランスが悪すぎて部屋を貸すのを戸惑ってしまいますよね。つまり不動産会社や大家にとってリスクが少なく、理想の家賃目安となるのが、「月収の3分の1」程度だということです。
このことからもわかるように、月収の3分の1というのは、あくまで目安にすぎませんので、あまりとらわれすぎないように注意しましょう。