不動産会社のホームページや賃貸情報誌などをみていると、間取り図面のところに「現況優先」という文字が書いてあるのをご存知でしょうか?
これは、ほとんどの不動産会社の間取り図に書いてあるはずです。しかし、この「現況優先」という言葉が実は意外と曲者なのです。
現況優先とは
不動産業界で便利に使われている「現況優先」という言葉ですが、この意味を知っておかないと後から後悔することになりますので、しっかりチェックしておきましょう。
まず、間取り図などに記されている「現況優先」という意味ですが、これは間取り図と実際のお部屋の間取りが異なっていたとしても責任は取れません。という魔法の言葉なのです。
つまり、間取り図に12LDKと記されているにも関わらず、実際の間取りが10LDKしかなくても不動産会社に責任はないということです。間取り図よりも実際の間取りが優先されるということです。
県外からの転勤組は要注意
間取り図と実際の間取りが違えばある程度のことは内見時に気付くことになるはずです。
しかし、県外から転勤などの理由で引っ越しをする場合には、インターネットだけで物件選びをする人が増えているのも事実です。このような場合に、間取り図だけで物件を決めてしまうと、この「現況優先」という文字がネックになることがあります。
どうしても遠方からの転勤などで契約前の内見が難しいのであれば、不動産会社の営業間にお願いして、デジカメや携帯電話で動画を撮影して、送信してもらうのも1つの手段です。
収納やバスルーム、トイレ、キッチンなど重点的にチェックしたい箇所を伝えておけば、その箇所を重点的に撮影した動画を送ってくれる不動産会社は意外と多くありますので、ぜひ検討している不動産会社にお願いしてみましょう。