物件内見時に重要なのは、建物や周辺環境をチェックすることだけではありません。同行している営業マンから、どこまで貴重な情報を聞き出せるかも重要です。
そのなかでも、家主の情報を聞き出すことこそ、内見時の重要な課題だと思ってください。
家主によって賃貸ライフは大きく変わる
賃貸物件を選ぶ際に重要視してほしいのが、「どのような家主であるか?」という点です。私は不動産会社の営業マンをしていましたので、家主の重要性は良く理解しているつもりです。どのような家主から物件を借りるかによって賃貸ライフは大きく変わってくるのです。
例えばそれぞれの物件でエアコンが故障したとして、修理業者を依頼しましたが、8月でエアコン業者も忙しくしています。業者はとりあえずエアコンの状態を見にきてくれましたが、修理の順番まちがあり、修理完了までに3週間ほど掛かるとの事です。
A物件の家主は8月の暑いなか、3週間もエアコンがないのは可哀想だからと言ってすぐに新品を取り付けてくれましたが、B物件の家主は3週間で修理ができるのであれば、入居者にガマンしてもらう方を選択しました。
B物件の家主がダメ家主だとは言いませんが、明らかにA物件の家主で部屋を借りたいと思うのが心情だと思います。
家主情報の聞き出し方
内見時は家主情報を聞き出す絶好のタイミングです。「家主さんはどのような方ですか?」とストレートに質問しても問題ありませんが、これだと営業マンは良い回答しかしないでしょう。
そこで、極力営業マンから家主のことを話し出すようなキッカケを作ってあげましょう。
例えば内見時などにさりげなく、「以前住んでいた物件は家主さんがケチな方で凄く嫌な思いをしたんですよ。エアコンが壊れても修理までに1ヶ月以上かかったりとか、水漏れがしても、簡単に修理してくれなかったり大変だったんですよね」などと、家主で過去に嫌な思いをしたことをさりげなく営業マンに伝えましょう。
見学している物件が本当にオススメできるような家主であれば、営業マンから家主の話を切り出してくるはずです。家主の話しを聞き流すようなら、あまりオススメできる家主では無い可能性が高いと思うので、ストレートに質問してみましょう。