特優賃とは「特定優良賃貸住宅」の略で中堅所得層を対象にした賃貸住宅のことです。特優賃はURなどの公団住宅と同一に思っている人が多いようですが、実は民間の業者が建設・管理している賃貸物件で一定の建築基準などをクリアしており、各都道県知事の認可を受けている物件に限られています。
国や各自治体が家賃の補助を行ってくれますので、公団住宅なみの低賃料で入居することができ、とても人気が高い物件です。
賃料は入居者の年収などによって家賃補助の金額に違いがありますので一概に言えませんが、同グレードで一般の賃貸物件に比べると相当お得になっています。
特優賃のココがお得
- 国や自治体から家賃補助を受けることができる。
- 一定の構造基準や設備基準をみたしていないと特優賃とは認められないので、安全面や設備面でもハイグレード仕様となっている場合が多い。
- 仲介手数料または礼金を支払う必要がない。
特優賃と一般賃貸物件を比較
例として、私が住んでいる地域の特優賃物件を、同じ地域で同じグレードの一般賃貸物件と比較してみたいと思います。
今住んでいるのは地方なので、東京などの都心に比べるとかなり家賃が安くなっている点をご理解の上でお読み下さい。
立地は繁華街の端に位置しており、駅まで徒歩3分という立地条件は最高の場所です。間取りは2LDKで築10年の鉄筋コンクリート造13階建て、1階・2階部分にはコンビニや某ファミレス・学習塾・ネイルサロンなどがテナントとして入っています。
この特優賃物件が家賃最安だと61,700円で借りることができます。
ただし別途駐車場代が20,000円必要
同じような分譲賃貸物件が、この物件から徒歩2分くらいの場所にあるのですが、こちらは同じ2LDKの駐車場1台込みで家賃が118,000円でした。これを見ても、特優賃物件が非常にお得だということがわかると思います。
このように特優賃は非常にお手頃な家賃で借りることができる反面、入居するにはある一定の条件をみたしている必要があります。基本的な条件は同じなのですが、各自治体によって細かく決められている場合もありますので、詳しくは居住を希望される地域の住宅供給公社などへお尋ねください。