私が不動産会社で多くのお客さんに質問されていたのが、「どの時間帯に物件下見に行くのがオススメでしょうか?」という質問です。一概にどの時間がオススメということは言えませんが、時間帯によってチェックするポイントが変わってくるのは事実です。
例えば午前中であれば、ゴミ出しなどをチェックすることができますし、午後は同物件に住む主婦の方などから貴重な情報を仕入れることもできますし、夕方だと騒音問題などを的確に把握することができます。
午前中の物件下見ポイント
午前中にぜひチェックして欲しいポイントはゴミステーションです。
- ゴミの出し方がキチンと守られているか?
- ゴミステーションの周りにゴミが散乱していないか?
などをチェックしておくと良いでしょう。ゴミステーションの周りにゴミが散乱している物件などは、物件管理がおろそかになっていることが予測できます。
さらに、高層マンションや大型集合住宅などでは、朝のエレベーターラッシュはぜひチェックしておきたいポイントです。
午後の物件下見ポイント
午後から物件下見に行くということが1番多いのですが、これは不動産会社の作戦でもあります。午後という時間帯が物件の粗が出にくい時間帯だからです。
午後は基本的に主婦の人がひとりしか部屋にいませんので、上下左右の騒音問題も気になりませんし、西日などの減点部分も隠せるからです。
もちろん、メリットもあります。午後の13時〜15時くらいは主婦の方がもっともくつろいでいる時間帯なので、見学時にお隣さんなどを見かけた際は積極的に話しかけて、様々な情報を聞き出すチャンスなのです。
夕方の物件下見ポイント
私が一番オススメしている時間帯は夕方です。夕方というのは、小学生や中学生のお子さんも帰ってきている場合が多く、上下左右の騒音問題をより的確に把握できる時間帯だからです。
さらに、タイミングがよければ、住居者が仕事から帰宅してきますので、どのようなタイプの住人が住んでいるかをチェックすることもできます。
また、西日を嫌う人も多くいますので、そのような人はこの時間帯にチェックしておくことは必須です。西日が強い部屋などは、家賃値引きの交渉などにも使えるますので、出来る限りチェックしておきましょう。
夜間の物件下見ポイント
昼間と夜間では街並み全体の雰囲気も全然違いますので、繁華街付近や幹線道路近くで部屋を借りる際には絶対にチェックしておきましょう。
まず、オススメの曜日は金曜や土曜などの週末です。週末は繁華街の大きな道路沿いでは、いまだに暴走族などが出現することがあります。暴走族は体験した人にしかわかりませんが、想像している以上に爆音ですし、それを見学する若者などが集まり治安も悪くなります。
また、幹線道路では夜遅くなるにつれて長距離大型トラックなどが増えますので騒音問題もあります。
そして、最近大きな問題となっているのが、マンションの一室が風俗業の事務所として使われている問題です。最近では出張型の風俗が増えており、マンションを事務所として使用するケースが多いためです。
より詳しい解説については、別途こちらの記事もご参照ください。
各時間帯の物件チェックポイントを紹介してきましたが、朝や夜間だと不動産会社は物件見学に対応してくれませんので、ご自身で自主的に下見に行くようにしましょう。