和室がある賃貸物件は、和室が無い物件よりも確実に退去時の費用が高くなります。その証拠に敷金精算の大半が和室に使われているからです。
なぜ和室があると退去費用が高くなるのか
まれに例外もありますが、ほとんどの物件では和室があると退去時に必ず畳の表替えを行うことになります。これは入居期間に関係なく、3ヶ月で退去しても行われるケースがほとんどです。
畳の表替えには1畳につき4000円〜5000円の費用がかかりますので、8畳の和室だとこれだけで40000円前後の費用がかかるというわけです。
さらに、和室の部屋には必ず押入れがありますので、その襖なども畳同様に張り替えや交換をすることになります。障子がある場合も同様なのです。
そう考えると、8畳の和室が1部屋あるだけで退去費用は軽く50000円を超える計算となります。
和室は初期費用の負担も大きくしている
最近では、フローリングの賃貸物件が増えており、入居時の初期費用にも大きく反映されています。敷金1ヶ月という物件も多くありますが、これらの物件のほとんどが和室が無く、フローリングタイプの洋室ではないでしょうか?
和室がないということは、上記でも説明したように退去時の費用だけでも50000円以上抑えることが可能になります。そうなると敷金2ヶ月分という物件でも敷金1ヶ月でまかなえるという訳です。
実際にフローリングの1Rを綺麗に使用いていた場合に退去時に掛かる費用はハウスクリーニング代くらいで済みますので、敷金1ヶ月でも十分に対応することが可能なのです。
これから物件を探される場合に、和室がない物件で敷金3ヶ月などとなっている物件がある場合には、敷金を1ヶ月分や2ヶ月分に交渉してみると意外とすんなり成功するかもしれませんので、ぜひチャレンジしてみてください。