目安賃料とは、家賃以外に発生する費用を合計して月々の費用として表示する方法です。一般的には4年間賃貸した場合の1ヶ月分の賃料という計算になります。
目安賃料に含まれるのは、家賃以外に
- 共益費
- 礼金
- 敷引き金
- 駐車場代金
- 更新料
などがあり、逆に目安賃料に含まれないのが、
- 敷金
- 仲介手数料
- 更新事務手数料
- 鍵交換費
- 火災保険料
などは含まれません。
2010年10月よりスタート
このように目安賃料が始まったのは2010年の10月です。まだまだスタートして1年しか経過しておりませんが、東京都を中心に全国的に広がりを見せています。すでに大手賃貸ショップのアパマンではサイト内で全国的に目安賃料を掲載しています。
最近では東京都だけでも400社から500社ほどが目安賃料を掲載しているというニュースを呼んだことがあります。今後は急速に全国的に広がっていくことが予測されます。
目安賃料を実際に計算してみる
それでは、目安賃料で実際に計算してみたいと思います。
例1
賃料10万円、共益費5000円、敷引き金0円、礼金2ヶ月、更新料家賃の1ヶ月分とした場合の目安賃料ですが、計算式は以下のようになります。
(賃料10万円+共益費5000円)×48ヶ月(4年間)=5040000円
5040000円+礼金2000000円(2ヶ月分)+更新料100000円=5340000円
これを4年間の48ヶ月で考えると1ヶ月当たりの目安賃料は111250円となります。
例2
賃料10万円、共益費5000円、敷引き金2ヶ月、礼金2ヶ月、更新料家賃1ヶ月分だと目安賃料は115416円となります。
目安賃料は入居者に有利
目安賃料が表示されることで、入居者側としては、物件の比較が簡単に出来るようになりました。この目安賃料は入居者側にとって非常に便利な制度ですので、ぜひ利用してください。
まだ、目安賃料を取り入れていない不動産サイトなども数多くありますが、不動産会社の営業マンであれば、目安賃料という存在くらいは必ず知っていますので、気になる物件がある場合には、目安賃料の提示を求めることも良いでしょう。