候補となる物件が決まったら、まずは周辺の家賃相場を調べることから始めましょう。同じような築年数、間取りの物件で家賃の相場を見比べてみましょう。
このときに前後5000円くらいであれば問題はないでしょうが、それ以上の金額差がある場合には、何か理由があるかもしれませんので、不動産会社の担当者にズバリ質問しましょう。
地域の家賃相場というのはだいたい決まっているものです。あまりにも周りの物件と比較して高すぎたり、安すぎたりする物件はそれなりの理由があるかもしれません。
地域によって家賃は大きく違ってくる
みなさんもご存知のように、都内であれば山手線内の地域であっても、繁華街に近いほど家賃相場は高くなりますし、また高級住宅地近辺も家賃相場は高くなります。
しかし、駅から離れていたり、交通の便が悪くなるにつれて家賃の相場は低くなります。
また、仮に都内で1Kを借りると8万円〜12万円くらいが相場だと思いますが、地方にいくと4万円〜6万円くらいで十分に探せますので、家賃相場というのは状況に応じてかなり変わるということを理解しておきましょう。
家賃が相場よりも高い理由
家賃の相場が周りの同条件の物件と比べて明らかに高い物件がたまにありますが、このような際に考えられる理由を下記にまとめてみました。
家主が頑固である
大抵の場合は、物件を管理している不動産会社が家主に対して家賃相場への改正を求めていると思われますが、まれに頑固な家主は10年前や20年前の考えを崩そうとしません。自分の物件が老朽化しているということに気付いていないためです。
広告費にお金を使っている
不動産への報酬や広告費にお金を使っているために、家賃を下げれないというケースは非常に多くあります。これを家賃に反映させるのはちょっと筋違いな気がしますが、現実には多いです。
家賃が相場よりも安い理由
同じように、家賃相場が周辺の物件よりも安くなり理由をまとめてみます。
訳あり物件である
過去に事故などが起きたことがある訳あり物件という考え方ができます。基本的に訳あり物件は入居者に説明する義務があるのですが、不動産会社には様々な裏技があり、告知義務が発生しない場合もあります。詳しくは『訳あり物件は本当に存在している』をご覧ください。
原状維持での入居が条件となる
通常は入居前には古くなっている壁紙や畳などは綺麗な状態にしてから入居するのですが、まれに家主の意向で原状のままで入居となる物件があります。つまり、壁紙が多少剥がれていてもそのままの状態で入居することになります。
隣近所に問題がある
近所に墓地があったり、暴力団の事務所があったり、パチンコ店などがあったりすると家賃を安く設定している物件があります。近年では隣が風俗業などの事務所ということもよくありますので、注意しましょう。
上記のような条件によって、家賃が相場よりも高かったり安かったりしますので、注意してチェックしていましょう。
地域によって家賃が大幅に違うことはありますが、「同じ地域で同じ程度の物件」であれば、ほとんど家賃に変わりはないのが一般的です。もし同じ地域にある物件で、家賃が極端に安い物件などが合った場合には、何か理由があると考えたほうがいいでしょう。